【イベント・レポート】
東京ビックサイトで「デジタルパブリッシング フェア」が開催■URL 4月24日から27日までの4日間、東京ビックサイトで「東京国際ブックフェア2003」が開催されている。会場では「デジタルパブリッシングフェア」と題し、電子書籍やデジタルコンテンツなどの展示も行なわれている。 デジタル書籍ではPDAを対象としたサービスが多く、凸版印刷の「@irBitway」、NTTドコモの「M-stage book」などが出展されていた。いずれもPDAやパソコンなどの端末に書籍データをダウンロードして閲覧できるサービス。また、シャープは電子書籍「Space Town ブックス」のほか、@irBitwayやM-stage bookなど多くの電子書籍で採用されているドキュメント形式「XMDF」を展示していた。 新潮社やジョルダンでは携帯電話向けの電子書籍サービスも展示していた。新潮社の「新潮ケータイ文庫」はサイトにアクセスする形式とアプリケーションを携帯電話にダウンロードする形式の2通りを用意。ジョルダンの「@ぶんこ堂」はダウンロード形式を採用し、縦書き表示や自動スクロールといった機能を搭載する。@ぶんこ堂のサービス開始は7月頃となる予定。
また、NTTソルマーレは書籍だけでなくマンガやアニメといったコンテンツも多く取り揃える街頭情報端末「フービオ」を展示。コンテンツのダウンロードサービスのほか、デジタルカメラのプリントサービスや、画像をフービオに保存しておくロッカーサービスなども提供する。現在は西日本地域で提供しているサービスだが、東京でも秋頃をメドにサービスを開始する予定だという。 大日本印刷のブースではICタグによる書籍管理システムを出展していた。本や雑誌にICタグを取り付けることで書籍管理が容易になるほか、立ち読みで本が取り出された回数をカウントしてランキングを集計、表示することもできる。また、有機ELディスプレイも展示され、吊り広告や売り場での見本にディスプレイを埋め込んだ広告モデルが紹介されていた。
凸版印刷では「E Ink電子ペーパー」を参考出展していた。紙のように薄いディスプレイを用いて活字を自由に表示させることができる。 ゲームボーイアドバンスとスマートメディアを組み合わせたエーエムスリーのアダプタもサンプル出展されていた。このアダプタを装着することで、スマートメディアに保存した動画やコンテンツをゲームボーイアドバンスで楽しむことができる。アダプタ以外にソフトを追加するなどの必要はなく、ゲームボーイアドバンス SPにも対応する。
NTTアドバンステクノロジは、マウスで画像を自由に操作できるソフトウェア「DRAGRI」を展示。MPEG-2やAVIといった動画やJPEG、GIFなどの静止画など多くのフォーマットに対応し、マウスのドラッグ操作に従って画像を操作できる。コンテンツを視聴する場合も特別なソフトウェアのインストールは必要なく、Webブラウザで視聴できる。ブースではモデルルームの案内やゴルフのスイングといったデモが行なわれていた。
東京国際ブックフェアではデジタルパブリッシング フェアのほかにも学習書・教育ソフト フェアや児童書フェアなども併催、出典ブースでは書籍を割り引きで購入することもできる。また、藤子不二雄A、中村江里子、北村薫など著名人を迎えたサイン会も実施される。一般公開は26日、27日の2日間で、入場料は1,200円。 ◎関連記事 (2003/4/24) [Reported by 甲斐祐樹] |
|