【業界動向】
Frost調査、無線LANセキュリティ市場は2009年に2億8000万ドル規模へ
■URL
http://www.frost.com/prod/corpnews.nsf/0/503BBF511DC5ED9DC1256D120030F967(独文)
調査会社Frost&Sallivanが行なった無線LANに関する調査によると、急速に企業にも普及しつつある無線LANのセキュリティ技術に関する市場の急成長が予測されていることがわかった。2002年には、世界における同市場は、4,110万ドルであったのに対して、2009年には2億7,870万ドルにまで急成長するという。
調査によると、現在無線LANに関するセキュリティは、ESSIDと呼ばれる機器レベルのIDと、パスワードに関するWired Equivalent Privacy(WEP)と呼ばれる技術が標準とされているが、この技術は、セキュリティホールが数多く存在するとされており、企業が業務に本格的に採用するのに躊躇する障壁となっている。このため、企業が自前でセキュリティ技術を開発する例も少なくないという。
しかし、IEEEが定めた無線LAN向けプロトコルである802.11iに基づく新セキュリティ仕様「WPA」が2003年末にも導入される予定で、これにより無線LANを本格的に導入する企業が増加すると共に、そのセキュリティ技術に関する市場も相乗的に成長する可能性があるとしている。
(2003/4/28)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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