【業界動向】
Mozillaプロジェクトがブランド確立のため製品名を統一
■URL
http://www.mozilla.org/roadmap/branding.html
Mozillaプロジェクトは4月25日、Mozilla1.4以降のリリースの製品名を統一し、明確なブランド戦略を持つ必要性を訴えた文書を公開。プロジェクトの参加者に対してできるだけこの製品名に従うよう要請した。
Mozillaプロジェクトの参加者たちは独自のプロジェクト名を使用している場合が多く、それが世間一般や報道で使用される名前と異なっていることが多い。このことが混乱を招き、ブランド力を低下させているとの見方があるためだ。
現在Mozillaプロジェクトで認知されている、主要な案件は2つある。1つはアプリケーションスイートと一般に呼ばれている「SeaMonkey」であり、これは全体として「Netscape4.x Communicator」ブランドの製品群を継承している。2つめは、最近正式に命名された「Firebird」と「Thunderbird」で、これらは第2世代Mozilla製品群の中核をなすWebブラウザーとメールプログラムとなる。
プロジェクト名としてSeaMonkey、Firebird、Thunderbirdが存在するとしても、世間で最も認知されているのはMozillaだ。このため、製品名の統一を目指し、Mozillaプロジェクト参加者に以下の要請を行なっている。
1. SeaMonkeyベースのリリースの場合、必ず「Mozillaアプリケーションスイート」と述べること。
2. アプリケーションスイートの特定の部分について述べる必要があるときは「Mozilla Navigator」「Mozilla Messenger」と述べること。
3. FirebirdやThunderbirdについて述べる必要があるときは、必ず「Mozilla Firebird」や「Mozilla Thunderbird」と述べ、ただ単にFirebirdやThunderbirdと呼ばないこと。
4. Mozilla1.4リリースの後は、FirebirdとThunderbirdの名前を使わずに「Mozilla Browser」「Mozilla Mail」と述べること。
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(2003/4/28)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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