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Frost調査、DSLは世界市場でもブロードバンドの主役に

■URL
http://www.frost.com/prod/corpnews.nsf/0/2472831E252F5708C1256D110029DD39

 調査会社Frost&Sallivanが行なったブロードバンドに関する調査結果によると、ブロードバンドの主役は、世界的にDSLであることがわかった。調査によれば、2002年には、世界のブロードバンド市場全体の63%がDSL技術であったという。世界的には、CATV回線による接続サービスがDSLよりも前からブロードバンドの主役として君臨していたが、現在では、日本以外でもDSLが普及しつつあり、世界の潮流となっているようだ。

 ブロードバンドという用語の意味も地域ごとに異なり、速度という意味合いでは、アジア地域がブロードバンドの定義が最速であるようだ。DSLが特に普及しつつあるアジアがその高速性で一歩先を行く状況となっている。

 DSLが特に普及しているのは、シンガポール、香港、韓国、日本、中国、台湾であるという。2002年のDSL普及シェアは、アジア太平洋地域が最高で46.8%となっており、3600万回線以上が接続されているという。北米地域では、27.4%となっており、欧州は22.2%となっている。南米では、2.2%にとどまっている。ただし、2002年はDSLが普及を開始した普及元年と言ってよく、欧州では2002年だけで400万回線が新たに増加したという。欧州でDSLブームとなった一因には、各国の通信大手が隣国における傘下のISPを通じてDSLサービスを提供し始めたことにあるという。

 今後は、欧米でのDSL普及も進むものと見られており、シェアの動向にも変化がありそうだ。

(2003/4/30)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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