独警察、ネット詐欺防止へ対策

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http://www.bka.de/pressemitteilungen/2003/pm290403.html

　独連邦警察は、ネット詐欺を防止するために全国規模で徹底的な対策を講じる。その手始めとして28日、複数の州当局と、各州警察と連邦刑事局とが協力して、コンピュータ詐欺の容疑のあった37カ所の住居を一斉家宅捜査した。

　今回の捜査は、過去12カ月の間に携帯電話やコンピュータなどを使って、企業の電話網およびネットワーク網がハッキングされたり、なりすまし行為があったとの通告によるもの。ハッキングされた結果、有料電話サービス、例えば、0190で始まる独版のダイヤルQ2（これは、最近ネット接続にも利用されている）などのサービスに利用されていた可能性があるという。なりすまし行為があったとも推測されている。今回の捜査の対象では、数千ユーロもの損害が2、3日以内に起こっていた可能性があり、被害総額は75万ユーロにも登り得るといわれている。

　今回の捜査の目標は、コンピュータや携帯電話を用いたなりすまし方法を明らかにすることが目的とされていた。ハンブルクなどの都市部において効果が上がったという。今回の一斉捜査では、複数の容疑者の関与が明らかになったが、共同で犯罪を行なったかどうかは捜査中であるという。当局では、今後も、こういったネット詐欺など捜査では、一斉捜査を行っていくとしている。

(2003/5/2)

[Reported by Gana Hiyoshi]