【業界動向】
富士通とRed Hat、企業向けLinuxサーバー事業でグローバル提携
■URL
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/05/8.html
http://www.jp.redhat.com/about/news/05082003.html
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8日に富士通本社で急きょ開かれた記者会見で。富士通エンタプライズシステム本部の山中明本部長代理(右)と、米Red HatのKevin Thompson上級副社長兼CFO(左) |
富士通と米Red Hatは8日、企業向けLinuxサーバー事業でグローバルな戦略的提携を結んだと発表した。Red Hatとの戦略的提携企業は、日本企業では初めてだという。
富士通では、すでに同社のIAサーバー「PRIMERGY」とともにRed Hatの企業向け製品「Red Hat Enterprise Linuxソリューション」を提供しているが、今回の提携により、この事業を世界規模に拡大するとともに顧客サポート体勢を強化する。日本およびアジア地域を富士通が担当するほか、欧州では独Fujitsu Siemens Computersが、北米では米Fujitsu Technology Solutionsが拠点となり、ソフト開発、マーケティング、システム構築、24時間体勢のサポート業務を展開する。
さらに2社では、Linuxの適用領域拡大に向け、Red Hatの米国と日本の拠点に共同プロジェクトチームを発足。ミッションクリティカルな業務領域に対応するためのLinuxソリューションの開発にとりかかる。オープンソースという性格上、富士通製サーバー独自のLinux機能を追加するものではなく、「富士通が業界の先頭に立って、ミッションクリティカル用の機能強化を図る」(富士通エンタプライズシステム本部の山中明本部長代理)という。
なお、富士通によれば、Linuxを採用するプラットフォームはあくまでもIAサーバーだが、適用領域としては「メインフレームクラス」(山中本部長代理)への拡大も検討しているという。これにより、Linuxサーバー事業を2006年には、現時点の10倍以上にあたる1,000億円規模に成長させたい考えだ。
(2003/5/8)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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