【サービス】
KDDI、光ファイバでTV・IP電話・インターネットの統合サービス■URL
展開するサービスは2002年に行なった「FTTHトライアル」をベースとしたもの。コンテンツ配信事業はKDDIが電気通信役務利用放送法にもどづいて放送事業者となってコンテンツを配信する。開始当初は都市部の集合住宅を中心に展開し、2007年には全国300万世帯の契約、2,500億円の売上を見込んでいるという。 映像配信は、IPネットワークを使った配信となり、CS放送と同様、地上波放送や衛星放送の配信はせず、コンテンツの大部分はコンテンツプロバイダーと協業して、映画・スポーツ・ニュースなどの専門チャンネルを配信する。また、ビデオ・オン・デマンド形式での配信も行なっていく。 映像の視聴方法は、STB(セットトップボックス)をテレビに接続する方式で、パソコンを使わずに視聴できる。au携帯電話を使って外出先から配信予約など、モバイルと連携したサービスも行なうという。 同サービスは、超高速インターネット接続とIP電話も提供するパッケージサービスとし、料金について小野寺氏は「月額1万円以内でないとだめで、パッケージ加入が得というものしたい」と述べ、トータルで値ごろ感を出す料金体系とするという。 このサービスの提供には、各家庭まで引かれた光ファイバが必要となるが、原則としてNTT東西が各家庭まで張り巡らす光ファイバを利用したものとなる。ただし、au携帯電話の基地局が設置されたマンションの場合など、すでにKDDIの光ファイバネットワークが引かれている場合は自社網を使うこともあるとした。 また、映像配信に不可欠な各家庭までの光ファイバを解放しない動きをNTTが見せている点を記者から指摘されると、小野寺氏は「万が一でもそうなることは考えていない」と断言。その理由として「光ファイバが(解放されない)非指定設備になれば、NTT以外の事業者が現実的に使えなくなり、NTTの独占に戻るだけ。そういう決定がされるのはありえない」と述べ、この問題についてNTTと交渉していく姿勢を明らかにした。 このほか、KDDIでは2003年度にDIONのユーザーが275万加入となると予測。ADSL会員は2002年末の49万8,000加入から120万加入へ約70万の増加を目標とし、そのうちの数十万がIP電話も同時に利用するユーザーとなると見込んでいるという。 ◎関連記事 (2003/5/8) [Reported by 正田拓也] |
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