【セキュリティ】
KaZaA経由で感染し、国内の被害報告が増加中のウイルス「FIZZER」
■URL
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_FIZZER.A
トレンドマイクロ株式会社は12日、メールやP2Pファイル共有ソフト「KaZaA」経由で感染するウイルス「WORM_FIZZER.A(以下、FIZZER)」を警告した。同社では、ダメージ度と感染力を“高”、感染報告と危険度を“中”と認定して注意を促している。
FIZZERは、メールやKaZaA経由で感染を広げるトロイの木馬型ウイルス。感染行為は、自分自身のコピーをメールに添付し、任意の宛先に送信して頒布するほか、KaZaAのファイル共有を利用し感染を広げる。
FIZZERに感染すると、このウイルスはPCの「Windowsフォルダ」内に以下のファイルを作成する。
- initbak.dat (201,216 bytes)
- iservc.exe (201,216 bytes)
- iservc.dll (7,680 bytes)
- ProgOp.exe (15,360 bytes)
その後レジストリの改変を行ない、任意の宛先に対してランダムにメールを送信する。その際のメールの内容はランダムに変化し、添付ファイルの拡張子は「EXE、PIF、COM、SCR」のいずれかとなる。
万が一感染した場合には、ウイルス対策プログラムでウイルス検索を行ない「WORM_FIZZER.A」で検出したファイルをすべて「削除」し、その後レジストリの修正しなければならない。
トレンドマイクロによると、FIZZERは本日未明に発見後、12日18時時点で世界全体で86件、日本国内においても11件の感染が確認されているため、注意を促している。
(2003/5/12)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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