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【業界動向】

航空機内の携帯電話が使用可能になる? 独計画

■URL
http://www.wirelesscabin.de/ (独文)

 独で航空機内の携帯を可能にするための技術開発が進んでいる。独WirelessCabin計画は、現在、第3世代携帯電話やW-LANなどを航空機内で利用できるようにする技術を開発中だ。この計画では、Bluetoothなどの最新技術にも対応すべく開発が進められている。

 計画では、無線アクセス向けのシステムアーキテクチャを定義する。このアーキテクチャを利用することによって航空機内では持ち込まれた機器(携帯電話やノートブックパソコン)を利用することが可能になるという。ネットへの接続は、衛星無線を予定しているという。現在、この計画は、Airbusの試験機を用いて衛星回線で実証中。携帯電話に対応すべく、可動性などの機能も試験中であるという。

 開発中の技術は、CMHNと呼ばれる複数のアクセス標準に対応する携帯技術。航空機内では、このCMHNをサポートするアクセスネットワークが構築される。開発中のアーキテクチャは、航空機内の無線アクセスセグメント、地上との通信を可能にする衛星セグメント、および統合された航空機内サービスをサポートするエアコムサービスプロバイダーセグメントの3つに大別される。これらにより、航空機内、衛星、地上とのやりとりを可能にし、かつ、航空機への影響を回避する。利用可能な周波数などは、衛星セグメントの開発にともない検討するという。

 航空機内の携帯電話使用は、米NASA他の各国の調査などで、航空機の運航に悪影響があると予測されていることから、航空機内の携帯使用が全面的に禁止されているが、今後、この技術が開発され実用化すれば、将来は航空機内でもおちおち寝ていられなくなるかもしれない。

(2003/5/14)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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