【新技術】
Wi-Fiを使った位置測定システムがドイツの未来型スーパーマーケットで活躍
■URL
http://www.ekahau.com/news/2003/2003-05-19.html
http://www.multichannelretail.com/solutions_psa.html
Wi-Fiを使った位置測定システムが、ドイツのスーパーマーケットで実地試験中だ。この位置測定システムはフィンランドのEkahauが開発したもので、1メートルの精度で端末の位置を測定できる。
この実験は、独METRO GroupがドイツのRheinbergに4月末に開店した3,200平方メートルのスーパーマーケットで行なわれている。英Multichannel Retailが開発した買い物支援端末「Personal Shopping Assistant(PSA)」が使用され、このPSAにEkahauのWi-Fi位置測定システムが搭載されている。このスーパーマーケットの中には、20カ所のWi-Fiアクセスポイントがあり、これを利用してPSAがスーパー側と通信するほか、Ekahauの技術を利用して顧客の位置を測定している。
PSAは買い物カゴに乗せられるタッチスクリーン型の端末で、顧客が移動する毎に位置を測定し、その位置にふさわしい商品の宣伝、クーポン券、割引などの情報を表示する。広いスーパーマーケットの中で顧客が欲しい商品を購入できるように情報提供を行なったり、あらかじめ総菜を注文しておける機能などがついており、無線LANを使ってこれら顧客の指示がスーパーマーケット側に送信される仕組みだ。
METRO Groupの持ち株会社独METRO AG、米Intel、独SAPは、4月に「Future Store Initiative」を発表して未来の小売業に関する技術開発を行なっている。このスーパーマーケットでの実地試験は、その一環と位置付けられている。
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使用イメージ |
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「Personal Shopping Assistant(PSA)」のイメージ |
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(2003/5/21)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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