ドコモ、カード決済や口座管理が行なえる「DoCommerce」

■URL
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0522b.html
http://dcmm.jp/ (DoCommerce、5/26開設)

DoCommerceのロゴ

　NTTドコモは、iモード端末からショッピングする際のクレジットカード決済の代行や銀行など金融機関の口座確認が行なえる新サービス「DoCommerce（ドゥコマース）」を5月26日より提供する。利用料は無料。URL入力でアクセスできる。

　今回発表された「DoCommerce」は、iモード端末における決済方法などを手軽に行なえるようにするサービス。あらかじめ自分のクレジットカードを登録してショッピングする際に手軽に利用できる「クレジット決済代行」サービスと、登録した銀行や郵便局の口座状況が確認できる「マネーチェック」サービスの2つの機能が利用できる。

　「クレジット決済代行」は、「DoCommerce」内のモールに出店している店舗で、クレジットカードでのショッピングが可能なサービス。ユーザーの電話番号がID代わりとなっており、パスワードだけの認証となる。利用可能なクレジットカードのブランドは、VISA・MasterCard・JCBの3種類。iモードの公式メニュー内で展開しているショッピングサイトでも利用できる見込み。

クレジット決済代行サービスの概要	マネーチェックサービスの概要
スクリーンに投影してサービスをデモ	店舗は順次増えていく予定
ログイン用のパスワードはショッピング時にも利用	登録したカードや口座には任意の名称を付けられる

NTTドコモ エマージングビジネス部 モバイルEC推進室の木下 直樹担当部長

　もう一方の「マネーチェック」は、ユーザーの銀行や郵便貯金の口座残高やクレジットカードの請求情報が閲覧できるサービス。利用にあたっては、各銀行が個別に提供しているインターネットバンキングサービスを契約している必要がある。みずほ銀行の「みずほダイレクト」、東京三菱銀行の「東京三菱ダイレクト」、三井住友銀行の「One'sダイレクト」、UFJ銀行の「UFJダイレクト」、ジャパンネット銀行、イーバンク銀行のほか、日本郵政公社の「郵貯インターネットホームサービス」などに対応。またJCBや三井住友カードなどクレジットカード8社のインターネットサービスもサポートされている。

　クレジットカード会社との通信は専用線が利用されているが、基本的に全ての通信時は128bitのSSL通信が用いられている。このため、503i以降/211i以降/251i以降/FOMA各シリーズの端末で利用できるが、SH251i/iSとR211iでは利用できない。

　会員登録時は、住所や名前などを入力。その後、契約しているクレジットカードや銀行口座などの情報を入力する。ログイン時に用いるパスワードは、6～12桁の英数字で、ショッピングした際のクレジット決済でも同じパスワードを用いる。登録できるカード数や口座数に制限はない。

　新サービス開始にあたり、同社では記者会見を開催。プレゼンテーションを行なったエマージングビジネス部 モバイルEC推進室の木下 直樹担当部長は、「堅牢なセキュリティシステムを構築して、ドコモがきちんと管理・運営することでモバイルコマースの発展に寄与したい」と意気込みを語った。また同氏は「リアル店舗はインフラ整備などの必要があって難しい」と述べて、今後は同社PHSや@FreeDを接続したPDA、パソコンなどからも利用できるようにしてモバイル環境でのサービス提供を行なっていく方針を示した。

プレゼンテーションの後に、明日発売予定のD505iを使った実機デモを披露	好みの商品を登録できる“Wishリスト”機能も用意される

注文画面のサンプル

(2003/5/22)

[Reported by 関口 聖]