【新製品】
ブラウザーのみで電子書籍が閲覧できる「Pluginfree Weblishing Service」■URL
サピエンスは電子コンテンツ配信システムやドキュメントマネジメントシステムなどを手がける企業。産経新聞のデジタル新聞配信サービス「NEWSVUE」などにシステムを提供している。 コミック誌や雑誌、書籍といった印刷媒体のコンテンツをデジタルで配信する場合、これまではPDFを用いたり、専用のプラグインやビューワーを必要とするケースがほとんどで、Webブラウザーのみで閲覧する形態はほとんどなかった。今回サピエンスでは、JavaScriptとCGI、D-HTMLを用いて、プラグインを一切必要とせずに、サイズ調整やページめくりなどの機能を利用できるシステムを開発。これをASPとして展開する形となる。 PWSでは、電子書籍などのコンテンツを、Webブラウザーのみで閲覧できる機能を提供する。閲覧時には、ページのサイズ拡大・縮小、自動・手動によるページめくり、単ページ・見開きの表示切替といった機能が利用できる。またローカルのPCにコンテンツのキャッシュを残さない形を選択することで、コンテンツ保護にも対応可能としている。対応ブラウザーは、Windowsの場合Internet Explorer 5.0以上、MacintoshはInternet Expolorer 5.0~5.2。 サピエンスのサイトで閲覧できるサンプルでは、大日本印刷のコミック誌用スキャナーで取り込んだコミック原稿をデジタルに加工して作成したもの。実際のコミック誌印刷に用いたデータをそのまま利用している。このように、雑誌などの印刷過程で使用するデータを取り込んでのコンテンツ作成ができるため、印刷媒体の製作進行とデジタルコンテンツの製作を並行して進めることができる点も特色としている。 同社はカタログやコミック誌などをはじめ、印刷媒体を出版している事業者に広くPWSを展開する方向で、初年度約2億円の売上げを目標としている。 (2003/5/23) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
|