【ソフト】
ドコモAOL、迷惑メール対応メールソフト「AOL Communicator」■URL
「AOL Communicator」は、ウイルスや迷惑メールといった、最近急増している電子メールに関する問題への対策を行ない、安全・安心なメール環境の提供を第一の特徴としている。 具体的には、まず「迷惑メールフィルタ機能」で、迷惑メールの自動フィルタリングが可能になった。これは「ベイジアンフィルタ」と呼ばれる技術を用いたもので、ユーザーが迷惑メールだと指定したメールの本文やタイトルから、迷惑メールに存在する語句をソフトが自動的に学習し、フィルタリングを行なう機能だ。学習した内容はソフト内に蓄積されて、使うほどにフィルタリング精度を向上していく。また迷惑メールと認識されたメールでも、「迷惑メールではありません」ボタンを押せばフィルタリングされなくなる機能もあり、例えば迷惑メールの中で、あるカテゴリーのものだけは残したいという好みにも対応できるとしている。 またメールのプレビューエンジンには、AOL傘下であるNetscapeの「Gecko」を使用。これによって、Internet Explorerの脆弱性に起因する危険を避けられるという。加えて、AOLがサーバー側で行なっているウイルスチェック機能や、メール添付の自動実行プログラムの無効化などによって、二重、三重に安全性を高められるとしている。 第二の特徴としては、利便性の向上がある。AOL接続ソフト「AOL7.0」のメール機能に比べて機能を大幅に強化。メールの検索や自動振り分けをはじめとして、IMの友だちリストとアドレス帳の同期、携帯メールやメーリングリスト宛てのメールをテキストメールに自動変換、OutlookおよびOutlook Expressからのメールやアドレス帳のインポートといった機能を加えている。またAOL以外のメールアカウントも利用可能だ。 「AOL Communicator」は現在β版をダウンロード提供中で、7月に正式版のリリースを予定している。対応OSはWindowsのみ(Macintosh版は対応検討中)で、利用にはAOLのアカウントが必要だが、AOL回線以外からのアクセスも可能だ。なおAOLでは、今年夏以降にブロードバンド関連のサービスなどを大幅に拡充する方向で、詳細は追って発表する予定だ。
(2003/5/28) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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