【業界動向】
インドIT産業、Windowsベースからオープンソースベースの開発に
■URL
http://www.iiit.net/presispeech.html(英文)
インド国立IT関連研究所、International Institute of Information Technologyの開所式においてインド大統領アブドル・カラム氏は、インドのIT政策に関して演説し、今後インドはソフトウェア市場で世界に打って出るべきとの考えを示した。
そのためにまず、IT産業を現在のWindowsベースの開発を中心とした体制から、オープンソースをベースとした開発環境へと移行し、特定企業に依存しない体制を作るべきとの考えが示された。特に、セキュリティの観点から、他国の企業に自国の安全保障の根幹を握られることへの危機感を表明。また、著作権問題でインドが有利に立つためにもオープンソースベースは必要との考えが示された。
これらを達成した暁には、現在100億ドル程度と言われ、インドの輸出産業の6分の1を占めるまでになっているITソフトウェア産業は1500億ドル規模へと拡大することができるはずとの見通しが示された。また、地域間格差を無くすためには電子政府化が必要として、PURAと呼ばれる都市から地方への技術移転を推進するとの方向性が示された。
(2003/6/3)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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