【業界動向】
電波産業会、デジタル放送の標準規格体系整備を完了
■URL
http://www.arib.or.jp/osirase/oshirase/osirase030605.html
社団法人電波産業会は、デジタル放送に関する標準規格の追加策定と改訂を行ない、すべてのデジタル放送に関する標準規格体系を整備したと発表した。
地上デジタル放送については2001年5月に標準規格が策定されているが、今回は2003年1月に2.6GHz帯衛星デジタル音声放送の技術基準が定められたことを受けて、この規格を新たに策定した。衛星デジタル音声放送は自動車などによる移動受信を想定したもので、高音質のステレオ音声に加えて、交通情報や天気図などの静止画像やデータ放送を提供するもの。規格は伝送用が「衛星デジタル音声放送の伝送方式(ARIB STD-B41)」、受信機用が「衛星デジタル音声放送用受信装置(ARIB STD-B42)」となった。
またデータ放送に関する標準規格として、「デジタル放送におけるアプリケーション実行環境(ARIB STD-B23)」を追加。受信機にブラウザーソフトを搭載せずに、コンテンツおよびコンテンツ表示ププログラムをともに放送波で配信するデータ放送方式を加えた。この方式は現在国際標準規格への追加が検討されている。
さらに地上波デジタル放送、およびBS/CSデジタル放送の運用規定を改定。リモコン設計や番組制作時に色覚障害者に配慮した対応がなされるよう、リモコンのカラーボタンに対応する文字表記なども加えている。
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(2003/6/6)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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