【業界動向】
通信総合研究所、UWB無線で21企業と共同研究を開始
■URL
http://www2.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/030606/030606.html
独立行政法人通信総合研究所は、民間企業などと共同で「超広帯域無線伝送技術マイクロ波方式」に関する研究体制を構築した。ウルトラワイドバンド(以下UWB)無線システムに関する共同研究と世界標準確立を目指す。
共同研究では、YRP研究開発推進協会の協力で産学官連携体制を構築。UWB技術の共同研究開発を迅速に行なっていく。研究内容はUWBの通信方式や変調方式、送受信機技術、伝播特性などを想定している。また国内での標準化に加え、ITU-RやIEEEといった国際的な標準化活動にも積極的に参加、技術提供を行なう方向だ。参加企業はオムロンやカシオ計算機、NEC、富士通、松下電工など21社。共同研究の期間は2004年3月末までを予定している。
UWBはオフィスや家庭内の小規模無線ネットワーク向けとして注目が高まっている技術。低消費電力で数百Mbpsの高速通信が可能なことから、家庭用AV機器やPDAなどへの利用が期待されている。通信総合研究所ではこの共同研究によって、これらAV機器やPC、情報家電などのワイヤレス接続が可能になると見ている。またこの結果、機器配置の自由度が高まり、ネットワークと快適な作業空間・住空間の共存が容易になるとしている。
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(2003/6/6)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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