【セキュリティ】
FTPクライアント「SmartFTP」に2つのバッファオーバーフロー脆弱性
■URL
http://opera.rainyblue.org/
http://www.SmartFTP.com/ (英語)
セキュリティ関連サイト「:: Operash ::(以下、Operash)」は9日、海外製のFTPクライアントソフト「SmartFTP バージョン1.0.973」に2つのバッファオーバーフロー脆弱性があると報告した。
「SmartFTP」は、複数のFTPサーバーへ同時に接続することにより、サーバー同士でのファイル転送もできるFTPクライアントソフト。対象OSは、Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98となっている。Operashは、SmartFTPに「“PWD”コマンドに対する応答で起こるバッファオーバーフロー」と「ファイルリストで起こるヒープバッファオーバーラン」の2つの脆弱性を報告した。
「“PWD”コマンドに対する応答で起こるバッファオーバーフロー」は、“PWD”コマンドの要求に対して、“長いディレクトリ名を含む応答”をサーバーから返されると、スタック領域上でバッファオーバーフローが発生するというもの。
また、「ファイルリストで起こるヒープバッファオーバーラン」は、サーバーから受け取ったファイルリストを解析する際に、“長い文字列の行”が含まれていると、ヒープ領域上でバッファオーバーランを引き起こすという脆弱性だ。これらの脆弱性を利用することにより、攻撃者はユーザーを悪意のあるサーバーへ接続させ、利用者のシステム上で任意のコードを実行できる可能性があるという。
脆弱性を修正するためには、「SmartFTP」の開発元が提供している最新バージョン「1.0.976」にアップデートすればよい。最新バージョンは、「SmartFTP」のWebサイト上からダウンロードできる。
(2003/6/9)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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