【セキュリティ】
NAC、2.9TBのHDにネットワーク内の全パケットを記録する新製品■URL 日本ネットワークアソシエイツ株式会社(以下、NAC)は9日、ネットワーク内の全パケットを記録する新製品「InfiniStream Security Forensics(以下、ISF)」を10日より発売すると発表した。価格は、ユニットあたり約1,500~2,000万円。 ISFは、2.9TBのHDにネットワーク内に流れる全パケットを記録し、必要に応じて解析を行なう製品。ギガビットネットワークにも対応するスループットをもち、記録しながらリアルタイムで検索・解析を行なうことができる。 ISFは、「キャプチャ エンジン」と「マイニングコンソール」、「再現/再生ソフトウェア」の3つのコンポーネントで構成される。キャプチャ エンジンは、ギガビットネットワークのトラフィックに対応したパケット記録用のエンジン。カスタマイズしたLinuxをベースに作成されているため、安全性が高いという。マイニングコンソールは、キャプチャ エンジンで取得したパケットを管理するユーザーインターフェイス。パケットを時間やIPアドレス、ポート番号を組み合わせて検索できる。再現/再生ソフトウェアは、マイニングコンソールで検索した時間やIPアドレスの条件の中で流れていたパケットをすべて表示し、それらの中から選択したパケットをWeb、メール、FTP、VoIPなどのパケット形式を問わず再生できる。これにより、トラブル発生時に管理者は、イベントを正確に再生して調査することができる。 2.9TBのHDには、ギガビットネットワークの使用率を5%と想定すると、約2.5日分の全パケットを保存することができる。HDが埋まった場合は、古い記録から上書きされていく。NACによると、「ファイアウォールやIDSによって、特定のパケットやインシデントを記録する製品はあったが、情報漏えいや改ざんが多く発生している現状では、すべてのパケットを記録する必要がある。また、再生コンソールにより、すべてのパケットを忠実に再現できるため、事故の原因究明をより詳細に行なうことができるだろう」とのこと。
(2003/6/9) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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