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アマチュア無線局間をインターネットで中継するシステム「WIRES-II」

■URL
http://www.standard-comm.co.jp/wiresinfo/index.html

4日から6日まで長野県伊那市で開催された「いなあいネットブロードバンド(xDSL)を活用したデジタル情報化フェア」でも展示。地名にひっかけて「#5017(いな)D」というIDで運用されていた

 インターネットのグローバル性を組み合わせた、アマチュア無線新しい楽しみ方が広まってきている模様だ。無線機器メーカーのスタンダードが昨年秋に発売した、インターネットでアマチュア無線局を中継するシステム「WIRES-II」の導入局が、世界中で約450カ所に達したという。

 WIRES-IIのキットは、既存のアマチュア無線機とパソコンを接続するコントローラー本体「HRI-100」と、Windows用の専用制御ソフトで構成。アマチュア無線機で受けた信号をインターネット経由で他のWIRES-II導入局に送信できる。一方、これを受信した側のWIRES-II導入局では、近隣のアマチュア無線端末に向けて再送信する仕組みだ。

 これにより、本来は交信範囲が限られる出力の小さいハンディタイプの無線機からでも、まず近くにあるWIRES-II導入局に接続し、そこからインターネット経由で各地のWIRES-II導入局を指定することで、遠隔地のアマチュア無線家とコミュニケーションできるようになる。WIRES-II導入局には6桁のIDが割り当てられており、ハンディ無線機からはDTMF信号(トーン信号)で相手先のWIRES-II導入局を指定する。

 昨年夏に同社がこの製品を発表した際には、「アマチュア無線家の一部からは『これでは本来の“無線”ではない!』との批判をいただいた」(スタンダード名古屋アマチュア営業所の佐藤陽勇所長)という。しかし、初級のアマチュア無線免許でも世界中のユーザーと手軽に交信できるということで、「アマチュア無線から離れてしまったインターネットユーザーにも支持された」。また、従来のアマチュア無線の楽しみ方とはまた違う方向性ということで、「上級者ほど、使ってみてハマる方も多い」という。さらに、アマチュア無線ということで業務用途での利用はできないものの、震災時の非常通信ネットワークなどをボランティアで構築するような活用も考えられるとしている。

 WIRES-IIのキット価格は2万2,000円。WIndows 98SE以上に対応し、パソコンとはRS-232C端子、サウンドの入力/出力端子で接続する。原則としてグローバルIPアドレスによる56kbps以上のインターネット接続環境が必要だ。なお、WIRES-II局として公開する時間帯などを運営者側で任意に決定できるため、必ずしも常時接続環境でなくともいいとしている。

HRI-100の大きさは111×25.4×133mm(幅×高さ×奥行)。無線機側とは8ピンミニDINケーブルで接続する WIRES-II導入局のIDはWeb上で公開されており、携帯電話からも検索可能だ

(2003/6/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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