MSN Messengerのメンバーリスト全員に感染するウイルス「Mapson」

■URL
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.mapson.worm.html
http://www.nai.com/japan/virusinfo/virM.asp?v=W32/Mapson@MM

　株式会社シマンテックや日本ネットワークアソシエイツ株式会社が、MSN Messengerのメンバーリスト全員に自身を大量送信するウイルス「Mapson」を警告している。シマンテックでは危険度「2」、感染力「高」としている。

　感染すると、Cドライブ直下に「Lorraine.vxd」「Lorraine.exe」の2つのファイルを作成。同じくCドライブ直下に「lorraine.hta」というHTMLファイルを作成する。

　ウイルスが大量送信するメールは、サブジェクト（件名）や本文は不定で、差出人も詐称される可能性がある。また、拡張子が「.com」「.exe」「.pif」のファイルが添付される。たとえば、「hotmail.com」や「passport.com」のサポートセンターを装ったり、Madonnaや人気テレビ番組からのメールを詐称する。さらにメールだけでなく、KazaaやLimewire、Grokster、ICQなどのファイル共有ソフト経由での感染活動も行なう。

　感染した場合、システムの復元を無効にしてから、ウイルス対策ソフトでシステム全体のスキャンを実行し、「W32.Mapson.Worm」として検出されたファイルをすべて削除する必要がある。

(2003/6/10)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]