【ソフトウェア】
マイクロソフト、Microsoft VMをアンインストールするツールを検討中
■URL
http://www.microsoft.com/japan/java/default.asp
マイクロソフトは10日、「Microsoft Virtual Machine for Java(Microsoft VM)」をアンインストールするツールを提供する考えがあることを明らかにした。同日行なわれた報道関係者向けの説明会で、製品マーケティング本部Windows製品部クライアントグループの佐藤秀一プロダクトマネージャーが、Microsoft VMの廃止計画について述べた。
2001年3月に結ばれた米Sun Microsystemsとの和解契約により、米Microsoftは2004年1月以降、「ソースコードを含めて(VMに関する)一切のライセンスがなくなり、(Microsoft VMの)修正ができなくなる」。このため、MicrosoftではWindows XP SP1からMicrosoft VMを取り除く方針を決定。Microsoft VMを含まない「SP1a」を2月に公開したが、すでにMicrosoft VMを搭載のマシンにこれを適用しても、Microsoft VMがアンインストールされるわけではなかった。
その一方で、来年1月のMicrosoft VMのメンテナンス最終期限が迫っており、それ以降はセキュリティ面の脆弱性を含めてプログラムの修正やアップデータの配布ができなくなる。脆弱性を抱えたままで使われ続ける可能性もあることを考え、Microsoftではこれをアンインストールする機能を何らかのかたちで提供することにした。ただし、Sunとは現在、Microsoft VMの単独配布やWindows XPおよびInternet Explorerへの搭載停止を訴えられた裁判で審理中であり、提供形態やリリース日程などは「裁判の行方を見ながら検討する」としている。
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(2003/6/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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