Windows 98のセキュリティパッチ提供は2004年1月まで

■URL
http://support.microsoft.com/default.aspx

　Windows 98の無償サポート期間の終了日である6月30日が迫っているが、セキュリティパッチの提供は来年1月まで継続される。マイクロソフトが10日に行なった報道関係者向けの説明会で、今後のサポート方針を明らかにした。

　この6月末で終了するのは、Windows 98のパッケージ購入者向けの無償電話サポートサービス。有償サポートについては2004年1月16日まで継続されるとともに、セキュリティ修正プログラムを含むアップデータの提供も同日まで継続するとしている。このため、「セキュリティだけの観点では、2004年1月16日まで無償提供すると考えていただいていい」（製品マーケティング本部Windows製品部クライアントグループの佐藤秀一プロダクトマネージャー）という。

　また、Web上のサポート技術情報やオンラインヘルプについては、同社の製品ライフサイクルについてのガイドラインに則せば、さらに1年後の2005年1月16日に終了することになるが、これはあくまでも最短の場合の終了期日を示したものだという。実際はその後も「しばらくは提供することになると思う」としている。本来はすでに提供終了期日が過ぎているWindows 95の技術情報に対して「未だ打ち切れないほどのアクセスがある」として、同社では現在でもWindows 95の技術情報の提供を継続している。Windows 98でも同様の措置を取る方針だ。

　Windows Meについては、無償サポート、有償サポート、アップデータの提供がともに2003年12月31日で終了する予定だが、これについても「あくまでもガイドラインに沿った期日」だとしており、「Windows 98と同様に、ユーザーの利用状況を見ながら終了期日を決定する」。　

佐藤マネージャーによれば、現在Windows 98のサポートに寄せられる問い合わせは深刻な問題ではなくなっており、終息に向かっているという	同社のOS製品のライフサイクルガイドライン。原則として「メインストリームフェーズ」が無償サポート期間にあたる。Windows 2000以降で長期化された

　なお、マイクロソフトは6月中にも、Webサイト上で「ライフサイクルウィザード」を公開する。WindowsやInternet Explorerをはじめとする同社製品の“ライフサイクル”を一元的に検索できるもので、リストから製品およびバージョンを選択していくことで、ユーザーが利用している製品の組み合わせでいつまでサポートが継続されるのかを表示してくれる。同社製品のライフサイクルがわかりにくいとの声があり、提供することにしたものだ。

(2003/6/10)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]