【業界動向】
米Microsoft、デジタルテレビ向けソフトウェアプラットフォームを発表
■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/Jun03/06-09FoundationEditionPR.asp(英文)
Microsoftは9日(米国時間)に開催されたNational Cable & Telecommunications Association (NCTA) 年次総会のNational Showで、デジタルテレビおよびオンデマンドサービス向けの新しいソフトウェアプラットフォームであるMicrosoft・ TV Foundation Editionを発表した。
このプラットフォームを用いれば、ビデオのオンデマンド販売ストアを構築することも従来より多機能で簡単にできるし、ゲームやニュース・天気予報・スポーツといった情報サービス等のコンテンツ提供が容易に行なえる。現在のセットトップボックスによるシステムに比べて、デジタルテレビの機能をフルに活用可能である点を特徴とする。セットトップボックスもサポートしており、広範なサービス提供が可能なほか、.NETとの互換性も保たれており、XHTMLやC#といったオープンスタンダードの言語もサポート、開発環境は充実しているという。
Mictosoftは同日、このプラットフォームをサポートする企業も発表。Advanced Digital Broadcast (ADB) Ltd.といった中小ベンチャーの他、Motorolaなどの大手企業も含まれている。
今回のプラットフォームでは、ビデオオンデマンドのコンテンツの検索が容易になり、複数のサービスオペレータが一貫したビデオオンデマンドのコンテンツを提供することを可能とした。消費者に混乱も生じず、ビデオオンデマンドの柔軟性が格段に上がっているという。ゲームや情報サービスといった一方向の放送サービスを提供することもでき、ビデオオンデマンドのほか、ゲーム、ペーパービュー、プレミアムチャンネル、契約ビデオオンデマンド(SVOD)といったプレミアサービスの設定・管理も楽に行なえる。広告機能も充実しており、細かな顧客分析およびそれに基づくサービス提供も行えるようになるとしている。
(2003/6/11)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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