【ブロードバンド】
CTC、最大54Mbpsの無線ネット接続「BroadDive」の試験サービス
■URL
http://www.bdive.com/
http://www.ctc.co.jp/news/2003/030612.html
中部テレコミュニケーション(CTC)は12日、家庭用の無線インターネット接続サービス「BroadDive」の試験サービスを愛知県瀬戸市内で23日より開始すると発表した。IEEE 802.11aに準拠した5GHz帯の無線システムを採用することでリンク速度が最大54Mbpsと、2.4GHz帯の無線システムに比べて高速なのが特徴。今秋以降の本サービス移行を目指す。
CTCではすでに瀬戸市内などで光ファイバー網を構築しており、今回のサービスはラストワンマイルを無線システムで提供するかたちになる。電柱上に設置した基地局で周辺の半径数百メートルをカバーし、加入者宅のベランダなどに取り付けたアンテナと接続する。1局あたりの収容ユーザー数などは試験サービスを通じて詰めていく予定で、実効速度もベストエフォートとなっているが、12Mbps ADSLよりは速いサービスを提供できるとしている。
試験サービスでは、瀬戸市内に5カ所の基地局を設置。100世帯のモニターを対象に行なわれ、同日より先着順で募集が開始された。宅内工事費が4,950円必要となるが、試験サービス中の月額利用料は発生せず、モニター宅に設置する無線機器も無償提供される。
本サービス移行時は、無線機器のレンタル料やネット接続料込みで月額5,000円未満、初期費用が事務手数料3,000円程度と工事費1万円程度を予定している。瀬戸市を皮切りに、名古屋市周辺のベッドタウンなど人口密度の高いエリアからサービスを拡大していく考えだ。
5GHz帯は屋外用に新たに実用化されたばかりのシステムだが、各世帯まで光ファイバーを引き込むよりも低コストで導入できるという。CTCでは将来的には家庭向けのより高速なFTTHサービスも検討している模様だが、現時点ではより安価なサービスが提供でき、ユーザー宅への導入も容易だということで、5GHz帯の無線システムを採用したとしている。
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加入者宅に設置する屋外アンテナ |
無線システムはアンテナの中に収められている |
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(2003/6/12)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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