【新技術】
独Infineon、最大150Mbpsを実現するVDSL技術
「VDSL Plus」を開発
■URL
http://www.infineon.com/cgi/ecrm.dll/jsp/showfrontend.do?lang=EN&content_type=NEWS&content_oid=82108&news_nav_oid=-9979 (リリース・英文)
http://www.metalinkdsl.com/html/prl111.htm (リリース・英文)
半導体メーカーの独Infineon Technologiesと米Metalinkは、VDSLの拡張規格となる「VDSL Plus」の共同開発を進めていると発表した。VDSLで最大150Mbpsの速度を実現できるという。
VDSL Plusは、300m程度の短距離で最大150Mbpsの速度を実現する新技術。また従来VDSLでのケーブル長は1km程度が上限だったが、VDSL Plusでは、4kmを越える長距離でも4Mbps以上の速度を保てるという。いずれも標準的なツイストペアケーブルを利用するもので、従来の12MHzを越える新たな周波数帯を利用することで、高速化と長距離化が可能になるとしている。またADSLやISDNといった既存システムと干渉しないほか、Ethernet over VDSL、ATM over VDSLもサポートしている。
VDSLにはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式とDMT(Discrete Multitone Modulation)方式の2つがあるが、QAMはノイズに強く伝送遅延を回避しやすいといった利点があり、日本を含むアジア太平洋地域で特に普及しているという。今回発表されたVDSL PlusはQAM方式の拡張版として提供されるもの。ただ、現在はITU(国際電気通信連合)に標準化の申請を行なったばかりで、Infineonによれば、認定されるのは来年度の見込みとしている。今後はVDSLベンダーらと共同で、VDSL Plusの標準化に向けた展開を行なっていく方向だ。
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(2003/6/12)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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