【新技術】
共同印刷、カメラ付き携帯の撮影画像からWebアクセスできる技術
■URL
http://www.kyodoprinting.co.jp/kphome/release/2003/nr20030616.html
共同印刷株式会社は、カメラ付き携帯電話で撮影した印刷物画像を用いたインターネット接続技術を開発したと発表した。
この技術では、電子透かし技術を用いて、ポスターやチラシといった印刷物の絵柄に付加情報を埋め込む。この画像をカメラ付き携帯電話を用いて撮影、画像を専用のサーバーに送信することで、特定のURLにアクセスが可能になるというもの。
カメラ付き携帯電話のスペックは、iショットSサイズ(120×120ドット)以上に対応。印刷物とカメラの間の距離は印刷物から6~7cmが最適としている。撮影した画像を共同印刷の専用サーバーへ送信すると、画像から電子透かし情報を解読し、印刷物に対応したコンテンツのあるWebページのURLを携帯電話に返信する仕組みだ。
情報埋め込みには周波数変換(画像データを周波数成分に変換し、特定の周波数成分に透かし情報を埋め込む)という方法を用いている。このため、印刷物の絵柄のどこを撮影しても変換できるほか、絵柄の向きが違っていたり、カメラが水平でなくても対応可能としている。なお印刷物からインターネット接続を支援する技術では、これまではバーコードを印刷して読み取り機で読むといった方法が多かったが、この場合、専用の印刷スペースが必要な面があった。共同印刷では、今回の技術では印刷物の絵柄に付加情報を重ねて埋め込むため、専用の印刷スペースが不要で、また1つの印刷物に、複数の付加情報を埋め込むことも可能としている。
共同印刷では、この技術のポスターやチラシなどを用いた販促ツールをはじめ、カタログや情報誌、包装資材などでの利用を想定している。すでにこの技術を用いたシステムの販売展開を始めており、初年度約5億円の売上げを目標としている。
(2003/6/16)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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