【業界動向/無線】
「Bluetooth」次期バージョン、まもなく承認へ
■URL
http://www.bluetooth.com/ (英文)
Bluetoothの認証団体であるBluetooth Special Interest Group(以下Bluetooth SIG)は18日、Bluetoothの次期規格「Bluetooth バージョン1.2」が承認前の最終段階に入ったと発表した。「Bluetooth バージョン1.2」は、現行規格「バージョン1.1」と下位互換性を保ちながら、無線LANとの共存に対応。セキュリティなどを向上させる。
新機能として、他の2.4GHz帯無線規格との干渉を低減する「アダプティブ・フリクエンシー・ホッピング(AFH)」に対応。IEEE 802.11b/g対応無線LAN製品や電子レンジなどは、Bluetoothと同じ2.4GHz帯を使用するが、他の無線技術が一定の周波数を占有しても、帯域内で使用可能な周波数を利用し、Bluetooth通信が途切れない「アダプティブ・ホッピング」を行なう。
また、匿名モードが追加され、無線の物理アドレスを隠すことが可能となった。発信元の特定や、通信傍受を未然に防止できるという。また、マルチポイント実装の性能を強化。トラフィック・マネージメント・スケジューリングの改良により、一度に複数のクライアント機と交信できるようになった。音声処理機能の強化では、エラー検出法を採用し、騒がしい状況下でも良好な音声通話が可能になったという。
さらにBluetooth SIGは、携帯電話とPC向けのBluetoothの実装ガイドを用意する。これは、各種機器をBluetooth対応にする際の、望ましい使い方や製品機能などをまとめたもの。準会員の意見を反映させた後、Webサイトで公開する予定だ。
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(2003/6/18)
[Reported by 釜谷 建]
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