【業界動向】
米でロサンゼルス市民向け「.la」TLD登録開始
■URL
http://www.la/(英文)
米カリフォルニア州の大都市ロサンゼルスでは、都市としては初めて独自トップレベルドメイン(TLD)の登録が開始された。これは、「.la」で終わるトップレベルドメインだが、実は、.laは、東南アジアにあるラオス民主共和国のTLD。運営するThe LA Names Corporationが、ラオス当局から.laの登録を管理する権利を取得したことによる。
.laドメインは、最低価格50ドルから登録を受け付けている。ロサンゼルスの住民や企業の需要を狙っているが、人口およそ1,000万人で企業が30万社あることを考えると、ラオスの国家財政にかなり寄与することが期待される。現在、LA Namesは、100万件のドメイン登録を目指しているという。
国家がTLDを「売却」した例は他にもあり、例えば、ツバルは.tvというTLDであったことから、放送関係の企業に人気があり、今では一般の個人でも登録数が増加している。実際にツバルの国家財政がかなり改善したことが報告されており、同様の効果をラオス政府がねらったものと見られている。小国の中には、このような形でTLDを売却するところが、今後も若干は出てきそうだ。
(2003/6/18)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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