【業界動向】
Linux開発者のLinus Torvalds氏がトランスメタ社からOSDLへ移籍
■URL
http://www.osdl.jp/osdlpress/2003_jun_17_beaverton.html
http://www.osdl.jp/
米Open Source Development Lab(以下、OSDL)は17日、Linux開発者であるLinus Torvalds氏が、米トランスメタ(Transmeta)社からOSDLへ移籍したと発表した。
OSDLは、2000年にLinuxの成長とエンタープライズでのLinux採用を促進することを目的に設立されたNPO(非営利団体)。スポンサーには、CiscoやNEC、HP、IBMなど23社が参加している。現在Linus氏がフェロー(特別研究員)として所属しているトランスメタ社もメンバーとして協力しており、今回Linus氏の移籍に関しても、OSDLとトランスメタの間で検討が重ねられたという。
今後Linus氏は、OSDLフェローとして同氏が開発したLinuxの開発を先導する役割を担い、世界各国に分散しているLinux開発者チームを先導していくという。また、OSDLに所属することにより、同団体が保有する“スポンサー企業などが提供している最先端のコンピューティングリソース”や“テスト環境”を利用できるようになるため、OSDLの方向性の決定にも関係してくるとのこと。
Linus氏は、「過去12年間やってきたことで、結局正式に取り組むというのは若干奇妙な感じがしますが、次に“カーネル 2.6.x”がリリースされると、完全にLinuxに集中できるということが意味あることになるでしょう。OSDLはベンダに依存せず中立なLinux開発のための完璧な環境です」とコメントしている。
(2003/6/18)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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