【業界動向】
米Hatch議員、不法ダウンロードPCは「破壊」をと提言
■URL
http://www.senate.gov/~hatch/index.cfm?FuseAction=PressReleases.Detail&PressRelease_id=205147 (英文)
http://www.senate.gov/~hatch/index.cfm?FuseAction=Statements.Detail&PressRelease_id=205148&Month=6&Year=2003 (英文)
米Hatch上院議員はこのほど、ネット上ではびこる違法コピーに対して、不法にダウンロードしたファイルを持つパソコンは「破壊すべき」と提言した。Hatch議員は、違法コピーの蔓延を防ぐためには、ネットから1回ないし2回著作物(音楽、映像など)を不法にダウンロードした場合に、警告を発し、3回以上すなわち、3回目にダウンロードした場合には、コンピュータが破壊されるような処置を講ずべきとの見解を示した。
Hatch議員によれば、Napster事件以来、違法コピーの不法な交換が普及し、Napster事件自体は解決した後も、違法コピーは増殖している。委員会では不法コピーを防ぐ技術の開発の可能性も議論されたが、著作権の考え方が理解されない限り、どのような技術も徒労に終わる可能性がある。このため、違法行為を理解せしめるためには、違法行為によって行為者にかなりのダメージを与える方策しかないという。
Hatch議員の意見は、上院の法制委員会でも提案された。同議員はこのほかにもスパム対策に過激ともいえる対策を提案するなど、インターネット上の法規制関連分野で精力的に活動している。
(2003/6/23)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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