【業界動向】
DNS誕生から20周年
■URL
http://www.nominum.com/popupPressRelease.php?id=270 (英文)
インターネットであたり前のように使われているDomain Name System(DNS)が6月23日、その誕生から20周年を迎えた。DNSは、WebのURLを参照したりメールを送受信したりするときに、私たちが慣れ親しんだ言葉をIPアドレスに変換することで必要な情報にアクセスできるようにしてくれるインターネットの核心である。
1983年6月23日、南カリフォルニア大学工学部のInformation Sciences Institute(ISI)にてPaul Mockapetris氏と故Jonathan Postel氏は、インターネットの前段階の研究プロジェクトの一環として、コンピュータの名前付けに関する地球規模のデータベースの必要に迫られてDNSを発明した。現在ではDNSは毎日数十億ものリクエストをこなし、しばしばその存在は忘れられるほどインターネットに必要不可欠なものとなっている。この業績を受けてMockapetris氏は今年のIEEE Internet Awardを受賞した。
Mockapetris氏は、IPアドレスインフラソフトウェアの研究開発企業である米Nominum社に籍を置きながら、ISIによって設立されたPostel Centerの客員研究員としてIP電話やRFIDタグ環境などにおける次世代のDNSシステムの研究を続けている。
(2003/6/24)
[Reported by 青木大我(taiga@scientist.com)]
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