【セキュリティ】
トレンドマイクロとノキア、メールに特化したセキュリティアプライアンス
■URL
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2003/news030624.htm
http://www.nokia.co.jp/company/release_030624.html
ノキア・ジャパン株式会社とトレンドマイクロ株式会社は24日、両社の共同開発により、メッセージセキュリティアプライアンス「ノキア Message Protector SC6600(以下、MPSC)」の出荷を開始したと発表した。価格は、1,000ユーザーライセンスの場合で588万4,000円。
MPSCは、トレンドマイクロのウイルス対策技術とノキアのセキュリティアプライアンス技術を組み合わせて、メッセージング(メール)に特化した大企業(1,000名以上)向けのゲートウェイアプライアンス。Linuxをベースにセキュリティを強化したPS「IPSO-SX」を搭載し、30KBのメールであれば1時間あたり12万通以上を処理することができるほか、ウイルス対策やスパムフィルタリング、DoS攻撃拒否、コンテンツ保護機能などを有している。
特徴としては、複合防御技術「Statistical Protection(SP)」やセキュアな自動アップデート機能などが挙げられる。SPは、ノキアが特許出願中のDoS攻撃回避技術「ヒューリスティック・エクスプロイト・リジェクション・オブジェクト」に加えて、スパムメールを解析し、発信元IPアドレスを拒否する機能などを複合した防御機能を実現する。自動アップデートでは、プル型で15分に1度サーバーに接続する方式だが、ユーザー側で接続頻度の変更も可能だ。トレンドマイクロのウイルス定義ファイルやアプリケーションパッチなどのシグニチャは、ノキアの「Message Protector」上でテストを行なった上でSSLを利用して配信するため、信頼性が高いという。
ノキアの柳下幹生氏は、「企業のミッションクリティカルであるメールに特化したしたアプライアンスは、今後最も伸びていく分野と予測している。ノキアでは、モバイルも視野に入れたメッセージングのセキュリティアプライアンスにも、力を入れていく」と語った。
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「ノキア Message Protector SC6600」の外観 |
ノキアの柳下幹生氏 |
(2003/6/24)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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