【ソフトウェア】
シマンテック、Mac向けウイルス対策ソフトの最新版をリリース■URL
株式会社シマンテックは26日、Macintosh(Mac)用のウイルス対策およびトラブル解決ソフト5製品を7月17日より発売すると発表した。Mac OS 9対応版とMac OS X対応版が同梱されており、Mac OS X 10.1.5以降(10.2.2以上を推奨)ではネイティブ対応している。 今回発表されたのは、以下の5製品。
4や5は統合製品であるため、実質的な新製品は3点となる。「Norton AntiVirus 9.0 for Macintosh」に搭載された新機能で最も特徴的なのが、「Windows向けのウイルスの検知・駆除」が可能になった点だ。Windows用Norton AntiVirus 9.0のエンジンを移植したために実現した。これにより、従来Macユーザーが気づかないうちに転送していたWindows向けウイルスの拡散を防ぐことが可能になるという。また、今バージョンよりウイルス定義ファイルの差分更新ができるようになり、アップデートが比較的楽になった。 「Norton Utilities 8.0 for Macintosh」では、従来Mac OS X環境で一部の機能が制限されていたものが、今回のバージョンより、Mac OS X 10.1.5以降ではすべての機能がネイティブ対応になった。また、Mac OS 9やMac OS Xのデュアルブート環境においてもCD-ROMで起動できるようになった。 「Norton Personal Firewall 3.0 for Macintosh」では、簡単に自分の環境にあった設定を行なうことができる「セットアップアシスタント」や、攻撃元のIPアドレスを辿って、世界地図上に攻撃元を示す「ビジュアルトラッキング」など複数の機能が追加された。特に「ビジュアルトラッキング」では、攻撃元を地図上に示すだけではなく、Whoisからそのドメインの所有者を示す機能も持っている。 また、「Norton Internet Security 3.0 for Macintosh」には、ウイルス対策やパーソナルファイアウォール以外にも、不適切なWebサイトへのアクセスを制限する「保護者機能」が搭載された。制限するURLは、シマンテックが1週間に1度更新するデータベースからのデータを利用できるほか、自分自身で設定することも可能だ。 シマンテックの成田明彦社長は、「当社のウイルス対策製品は、Macのウイルス対策ソフトの90%以上のシェアを持っており、当社の売り上げの20%を占める主力ソフトだ。“Macは安全だ”と思っているユーザーが多いかもしれないが、知らないうちにWindows向けのウイルスを転送して加害者になっている可能性もある。今回Windows向けウイルスの検索・駆除ができるようになったため、このバージョンを利用すれば加害者になる可能性が大分低くなるだろう。また、インターフェイスを改良し、より初心者のユーザーにも分かりやすくした」と語った。
◎関連記事 (2003/6/26) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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