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ビル・ゲイツ氏、反スパムキャンペーン

■URL
http://www.microsoft.com/mscorp/execmail/2003/06-24antispam.asp(英文)

 米Microsoft創設者のビル・ゲイツ氏は24日(米国時間)、「スパムのない未来へ向けて」と題した反スパム運動に関する声明を発表した。

 電子メールは誕生して30年以上経つが、実際に広く使用されるようになったのはここ10年弱のことだ。便利さの半面、その害も指摘され、特にスパムはこのところ深刻な問題となっている。ビジネスの現場では、ネットワーク障害やウイルスの媒介になるなど生産性に著しい影響が出る問題になっており、その抜本的対策が待たれている。

 Microsoftでは、スパム対策を行なっており、電子メールの「エコシステム」構築を目指し、産業界や政府と協力して対策を講じるとしている。その対策として以下のいくつかの具体的提案を挙げた。

1)アンチスパム技術およびストラテジーの創造

2)スパム発信源の撲滅

3)スパム発信者を白日の下に曝す

4)スパムを分離

5)最後かつ最高の手段として、スパムに対して厳しい法的手段をとることができる環境整備

 技術開発については、すでに、Microsoftは、Outlookなどで開発済技術を導入しているが、これをさらに一歩進めるという。発信元の対策は、当局との連携が必要で、スパムの分離という観点では、広告メールに一定ルールを作る必要があることになる。法的手段については、やはり、違反者に制裁的意味での罰金を科すことができる法環境整備が必要との認識が示された。

(2003/6/27)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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