【業界動向/回線】
NTT東西、平成14年度の通信利用状況を発表~ISDNの利用が大幅に減少
■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0306/030630d.html (NTT東日本のリリース)
http://www.ntt-east.co.jp/info-st/network/ (NTT東日本情報Webステーション)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0306/030630b.html (NTT西日本のリリース)
http://www.ntt-west.co.jp/open/ (NTT西日本公開情報)
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NTT東日本の時間帯別通信時間グラフ |
NTT東日本とNTT西日本(以下NTT東西)の各社は、「平成14年度電気通信役務通信料等状況報告」(以下、平成14年度報告)を発表した。平成13年以降の減少傾向が目立つ結果となっている。
電気通信役務通信料等状況報告は、加入電話や公衆電話、ISDN、専用線などについて、年間の通信回数や通信量、回数などを集計したもの。地域や時間帯別のデータも含めて、詳しくまとめている。NTT東のサイトでは平成12年度分から、NTT西のサイトでは平成11年度分から閲覧可能だ。
平成14年度分の加入電話とISDNの合計を見ると、通信回数では東186億7,500万回(前年比16.9%減、以下同)、西196億1,200億回(15.8%減)。通信時間では東10億6,871万時間(30.8%減)、西10億4,810万時間(26%減)、収入では東2,914億4,000万円(21.5%減)、西2,948億800万円(20.2%減)と、いずれも大きく減少している。
NTT東西では減少した原因を、ADSL等定額制のインターネット接続サービスの拡大、携帯電話の普及、シェアの低下などが原因と見ている。特にISDNディジタル通信モード(ISDN通信)区分では減少傾向が目立つ。この区分において、NTT東では通信回数で前年比34.6%減、通信時間で43.4%減、収入で36.4%減。NTT西でも、通信回数で28.4%減、通信時間で35.7%減、収入で30.6%減という結果になった。
また常時接続の普及によって、通信時間帯の分布が以前よりゆるやかになって、ピークタイムが変わりつつある。NTT東の加入電話通信を時間帯別通信時間で見た場合、前年の平成13年度は23時台に加入電話で3,000億秒を越えるピークがあり、9時台にも2,000億秒に届く小ピークがあった。これが平成14年度では、9時台と20時台、23時台に1,500秒を越えるピークが3つ登場。ピークの高さが全体的に下がり、平均化する傾向が見てとれる。また西の加入電話では、20時台がもっとも高いピークになり、23時台は9時台よりも低いという結果となった。
(2003/6/30)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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