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【N+I 2003レポート】

次世代無線LANは100Mbps超の「802.11n」に?〜N+Iコンファレンスより

■URL
https://ssl.key3media.co.jp/sfm2003ni/forum_preview_008.html

次世代無線LANについて語ったNTTアクセスサービスシステム研究所の井上保彦氏
 「NetWorld+Interop 2003 Tokyo」で2日、IEEE802委員会の標準化活動に関するコンファレンスが開催された。富士通の是友春樹氏がコーディネータとなり、日立電線の瀬戸孝一郎氏が有線LANについて、NTTアクセスサービスシステム研究所の井上保彦氏が無線LANについて、それぞれ活動報告を行なった。

 コンファレンス自体は細かい技術仕様や特徴の解説が中心だったため、ここで触れるのは避け、100Mbpsを超えるスループットを実現する次世代無線LAN規格「IEEE 802.11n(仮称)」について報告する。

 この次世代無線LAN規格は、2006年6月の策定を目標に、現在作業が進められている。基本的な通信方式は802.11gと同じOFDMを採用しており、既存の規格で同方式を採用している802.11aや802.11bとの互換性も備えるという。大きな特徴はその速度だ。井上氏は「無線LANは理論値と実測値の差があまりにも大きいが、新規格では実測スループットで100Mbpsを目指す」という。現在はまだIEEE内のHigh Throughput Study Groupで研究されている段階で、ようやくTask Group発足のための準備が完了したところだ。

 冒頭に記した規格名、「802.11n」というのはあくまでも仮称だ。ただ、802.11委員会の中でTask Group Bが規格を制定したので802.11b、Task Group Gによるものが802.11gと名付けられている前例を考えれば、まもなく発足するTask Group Nが制定する次世代無線LAN規格は「802.11n」だと考えるのが自然だろう。

 前述の通り、この新規格は802.11aや802.11bで用いられているOFDMがベース技術になる。しかし、まだ方式提案の段階まで進んでいないため、どうやってスループットを向上させるかについては未定という。考え得る方法として、単に帯域を広げるのがもっとも簡単だが、日本およびヨーロッパでは法的規制を受けるため、現実的には難しい。では有力な方式とはなにか。

 井上氏は「現在有力なのは」と断った上で、「MIMO-OFDM」という技術が採用されるのではないか、と予測する。MIMOはMulti Input Multi Outputの略称で、送信側、受信側双方に複数のアンテナを用意し、データを分割して送信する仕組み。アンテナを増やしていけば、倍々でスループットが向上するのが特徴だ。すでに一部のメーカーはMIMO-OFDMを既定路線として取り組み始めているという。

 またこの新規格に限らず、無線LANはOFDMをベース技術にするのがトレンドだという。井上氏によれば、無線ルータなどコンシューマ機器もこの例外に漏れず、「ひとつの機器が、それぞれ開発段階で策定されている複数の802.11x仕様をサポートしていく方向になるのではないか」としている。

802.11aと802.11gと同じOFDM方式を採用する タスクグループは8月に発足予定。2006年6月の標準化完了をめざす

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Wireless System Design Conference and Expo 2003レポート〜策定進む100Mbpsを超える次世代無線LAN(PC Watch)

(2003/7/2)

[Reported by 伊藤大地]

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