【セキュリティ】
トレンドマイクロがランキング発表2003年上半期のウイルス被害、Script型や共有フォルダ経由型が増加傾向■URL トレンドマイクロは2日、2003年上半期のウイルス感染被害レポートを発表した。日本国内におけるウイルス感染被害報告数は1万7,026件で、前年同期の2万8,938件に比べて減少した。 トレンドマイクロによれば、企業やISPにおいてウイルス対策が進んだことや、ユーザー自身が単純なウイルス付きメールの添付ファイルを開かなくなったことで、「(メールを大量に送信する)マスメール型ワームが流行しにくくなり、結果として爆発的な感染事故がおこりにくくなったものと考えられる」という。 その一方で流行しているのが、WebサイトやHTMLメールを見ただけで感染するScript型ウイルスと、共有フォルダ経由で感染活動を行うワーム型ウイルスだという。前者にあたるのが「VBS_REDLOF」「JS_FORTNIGHT」など、後者にあたるのが「BUGBEAR」「LOVGATE」「WORM_OPASERV」などである。トレンドマイクロでは、「今後は、メールの添付ファイル経由のウイルスだけでなく、これらの感染経路にも十分注意を払う必要がある」としている。 2003年1月1日から6月30日までの間、同社のサポートセンターに寄せられた問い合わせをもとに作成されたウイルス感染被害ランキングは下記の通り。
トレンドマイクロでは同日、2003年6月のウイルス感染被害レポートもあわせて発表している。1位に「BUGBEAR」(436件)が入り、先月の7位から上昇。逆に先月1位だった「WORM_KLEZ」(434件)は2位に後退した。3位には、5月に発見された「BAT_SPYBOT.A」(320件)が初めてランクインした。ウイルス感染被害報告数は3,262件で、先月の2710件から大幅に増加。トレンドマイクロでは、1位の「BUGBEAR」や10位に入った「LOVGATE」で、「ファイル感染活動をともなう亜種が広まった結果と思われる」としている。 ◎関連記事 (2003/7/2) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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