【セキュリティ】
ISS、7月6日に行なわれるハッキングコンテスト「TDC」を警告
■URL
http://www.isskk.co.jp/support/techinfo/general/TDC070303.html
インターネット セキュリティ システムズ株式会社(以下、ISS)は3日、ハッカーコンテスト「The Defacers Challenge(TDC)」の警告レベルを、通常の“AlertCon 1”から“AlertCon 2(警戒を必要とする攻撃の増加を検出)”に引き上げて警告した。TDCは、一部の悪質なハッカー同士がWeb改ざんを行なうことによって賞を競い合う“コンテスト”。
TDCでは、一般のWebサーバーを無差別に攻撃し、そのWebサイトの改ざんに成功したハッカーに対して賞が与えられる。得点ポイントは改ざんしたWebサイトのOSに基づいて計算され、HP-UXやAppleのMac OS、IBM-AIXなどの場合はOS上の脆弱点が限られていることから、WindowsやLinuxと比較して攻撃対象が少なくなるため、得点も高く設定されているという。
ISSのセキュリティ対策チーム「X-Force」では以前よりTDCを監視しており、TDCのグループがコンテストに先立って、脆弱性を発見するためのスキャンなどを行なっていることを確認したという。また、TDCで勝つためには6,000件の改ざんを成功させなければならないため、通常のインターネットアクティビティにも影響がでる可能性があると予測している。
これらを踏まえて、X-Forceではコンテストが開始される7月6日(米国時間)には、注意を怠らないことと、セキュリティポリシーや外向きのWebサーバーの脆弱性などを今一度見直すように推奨している。
(2003/7/4)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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