【セキュリティ】
振る舞い監視によるウイルス検出技術「SecureVM」の一般公開開始■URL 田部井浩二氏は13日、プログラムを監視することによってウイルスやスパイウェアの侵入を防ぐセキュリティ対策ソフト「SecureVM」の一般公開を開始した。価格は、1ユーザーライセンスで4,600円。対応OSは、Windows Server 2003/XP/2000/NT 4.0。 SecureVMは、Internet ExplorerやOutlook Expressなどの対象アプリケーションを監視することによって、ウイルスの特徴的な行動を検出するソフト。具体的には、IEやOEなどをSecureVM経由で起動させることによって、IEやOE上で動くプログラム(ネイティブコード)を仮想マシン上で実行し、“振る舞い”を監視するというもの。この際に、ウイルス特有の行動を行なう場合には、ポップアップによってユーザーへ警告文を表示するため、ユーザーはポップアップの選択肢で“中止”を選択することで、ウイルス活動を未然に防ぐことができる。 このように、パターンマッチングによるウイルス検出ではないため、通常のウイルス対策ソフトに必要なウイルス定義ファイル更新の必要が無い。また、SecureVMはPCに常駐しないため、CPUやメモリの消費を抑えることができるほか、ほかのウイルス対策ソフトと併用することも可能だという。 田部井氏の提唱する利用方法としては、SecureVMが警告文を表示した場合は、そのプログラムはウイルスである可能性の高い“振る舞い”をしているため、ユーザーはそのプログラムの実行を中止し、その後念のために通常のウイルス対策プログラムでスキャンすることが効率的だとしている。 田部井氏によると、「仮想マシン上で実際にプログラムを動かして、“振る舞い”を監視しているソフトは、今のところSecureVMだけだと考えている。今後は、SecureVMのウイルス対策精度の信頼性を評価してもらうために、英国誌『Virus Bulletin』などでの評価も検討している。来年メジャーバージョンアップも行なう予定だが、その際も追加料金は発生しない予定だ」とのこと。 なお、田部井氏は、マイクロソフト株式会社、トレンドマイクロ株式会社、株式会社シマンテックを経て、2003年5月よりフリーのセキュリティコンサルタントとして活動している。 (2003/7/14) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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