【セキュリティ】
トリップワイヤ、ネットワークを監視して整合性を保証する2製品■URL
トリップワイヤ・ジャパン株式会社は15日、企業システムのデータやネットワークを監視し、整合性を保証するソフトウェア「Tripwire for Servers 4.0 日本語版(以下、TS)」と「Tripwire Manager 4.0 日本語版(以下、TM)」を発表した。価格は、TSが19万8,000円、TMが185万円となる。 TSとTMは、“通常の状態”を記録しておくことで、攻撃などにより“通常変更されてはならない”ファイルなどが書き換えられた際に、即座に被害箇所を特定してリカバーすることができるソリューションだ。 従来のバージョンでは、変更が加えられた際に、「いつ、どこで」を特定することができたが、「だれが」行なったのかを特定することができなかった。最新バージョンの4.0では、この点を改良し、「だれが、いつ、どこを」変更したか特定することが可能になったという。これにより、外部からの攻撃に限らず、内部での人為的なオペレーションミスも防ぐことができる。 TSは、WebサーバーやDB、ファイアウォールなど監視したい対象クライアントにインストールすることによって、整合性チェックが行なえるクライアント側のソフト。予め定めておく、ポリシーを設定しておくことによって、監視対象ファイルが改ざんされた場合に、レポートやアラートを出すほか、最適な状態のバックアップに自動的に書き戻すなどの「自動コマンド実行機能」も搭載している。 TMは、TSを2,500台まで一括して管理できる管理ソフト。GUI上からクライアントソフトに、ポリシー等を一括送信できるほか、レポートの集中管理やリモート操作管理が可能となっている。TSとTMは、2003年8月20日より受注を開始し、9月19日より出荷を開始する予定だ。 トリップワイヤ・ジャパンの北原真之社長は、「ファイアウォールやウイルス対策ソフトはかなり普及したが、それでも100%のセキュリティは確保できない。これからのセキュリティは、“万が一被害を受けた場合”を想定した対策の導入が必要だ。この製品は、よりセキュアなシステムを要求される官公庁や金融業者、ISPなどを中心に提供していきたい」と語った。 (2003/7/15) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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