NTT東西、DSL回線のスペクトル管理に関する接続約款変更を認可申請

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0307/030716a.html

　NTT東日本および西日本は、DSL回線のスペクトル管理に関する接続約款について、総務大臣へ変更の認可申請を行なった。

　今回申請が行なわれたのは、情報通信審議会が取りまとめた「DSLスペクトル管理の基本的要件」を踏まえて、TTCによって適合性が確認された未確認方式のDSLサービスに関するもの。なお、20Mbps超のADSLに関する接続約款については、すでに総務省から認可が下りており、ADSL事業者がサービス提供開始を発表している。

　接続約款変更の内容としては、12MタイプのADSLなど、従来まで適合性が未確認だった伝送方式に関する技術的用件が追加された。また、TTCによって事後対策が必要とされた伝送方式または未確認方式については、同一カッド内で別回線を用いる事業者から漏洩などの影響が申告された場合、伝送方式の変更または収容制限を受けるといった規定が加えられた。同一カッド内の相手方回線の調査費用も、NTT東日本が1回線ごと1,159円、NTT西日本が1,114円と規定された。

　さらにNTT東西が提供する線路情報開示システムのうち、事業者向けの画面について「DSLスペクトル管理の基本的要件」に記載された線路モデルによる「所外ケーブル伝送損失」「所外ケーブル換算線路長」を表示する機能改善を実施。合わせて線路情報開示システムの接続料金をNTT東日本が540万円、NTT西日本が524.8万円へ値上げする内容が盛り込まれている。

◎関連記事
■情報通信審議会、DSLスペクトル管理の基本的要件について答申（Broadband Watch）

(2003/7/16)

[Reported by 甲斐祐樹]