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【ワイヤレスジャパン2003 レポート】

時速50kmの移動通信に対応するIEEE 802.20の準備を進める京セラ

■URL
http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/program.html#b
http://www.kyocera.co.jp/

 7月16日より、東京ビックサイトでワイヤレス関連イベント「ワイヤレスジャパン2003」が開催されている。2日目となる17日には、京セラ代表取締役社長の西口泰夫氏が「ユビキタス・コミュニケーション時代の次世代モバイル戦略」と題されたコンファレンスを行なった。


●“携帯通信”の時代がやってきた
京セラ代表取締役社長 西口泰夫氏

 西口氏は冒頭、「最近、ユビキタスネットワークという概念は広く浸透してきたのではないか。カメラ付きケータイや通信機能搭載家電など、コンシューマ機器の分野で非常に日本は優れている。ユビキタス時代を迎えるにあたって、日本が世界をリードできるチャンスが巡ってくる」と述べ、強い期待感を示した。

 西口氏によれば、ユビキタスネットワークの時代では、モノよりもアプリケーションが重要だという。「モノのつながりではなくむしろ情報のつながり。伝達される情報やアプリケーションが重要だ。これまでとは異なり、ユーザーにとって“どんなモノ何を使うか”よりむしろ“どんなアプリケーションを使うか”が重要になってくる」と語った。

 だが、そもそも京セラはモノ作りの会社だ。携帯電話の黎明期から端末を作っているメーカーのひとつでもある。ユビキタス時代の到来を迎え、ハードウェアの開発にあたっては何が重要になるのだろうか。「(ユビキタスネットワークには)イージーに情報を出し入れできるデバイスが重要。情報そのものが、どこにあるかというのがユーザーが意識せず利用できなければならない。実現するためには、ネットワークにいつでもどこでもつながる、つまり無線通信が重要になることは間違いない」と述べ、携帯電話や携帯情報端末(PDA)、通信モジュールを搭載した車載端末の重要性が今後ますます大きくなると具体例を挙げた。

 また、「“携帯通信は京セラ”というキャッチフレーズを使い始めた当時、携帯電話には通話機能しかなかった。だが、そのころからデータ、ビジュアルを転送するところまで進化する、と予測してあえて“携帯電話”という言葉ではなく“携帯通信”という言葉を選んだ。もちろん当時はユビキタスという言葉はなかったが、現在の状況を考えるとまさに“携帯通信”という言葉が適する時代になったなぁと感じる」と感慨深く語る一面もあった。

ユビキタス社会ではあらゆるものがインターネット経由でコミュニケーションする 京セラの戦略の軸は、端末とネットワークの2つ


●A5305Kのリボルバースタイルに自信

 その後、西口氏は携帯電話端末の形状の進化を辿りながら、京セラのA5305Kが採用した斬新な端末形状「リボルバースタイル」について触れ、「電話にすぐ出たくても、折りたたみ型だといちいち空けなければならない。やはりストレートタイプがいいのではないか、とも考えていたが、画面の大きさも追求したい。そのあたりを考えてリボルバースタイルという形を提案した」と語った。プレゼンテーション資料にも幾度となく回転するアニメーションがついたA5305Kのカットが登場しており、京セラとしても相当な自信作のようだ。

 また、「携帯電話のカメラの高度化に伴い、“デジカメとの棲み分けはどうなるんだ”という質問を受ける。“カメラは趣味です”というような分野は残るだろう。一方で、特にカメラの趣味がなくても、フィルム付きカメラを買ってぱっとスナップを撮るような人たちが増えてきているのは事実。この層はカメラ付き携帯に行くだろう。棲み分けは可能だ」と述べた。


●注目のWireless Internet System

 その後話題は次世代ネットワークへと移った。「高いモビリティと高いデータレートが両立できればいいが、バッテリーや電波効率の問題でこの二つはトレードオフの関係にある。前者はCDMA2000 1x EV-DO、後者にはWireless Internet Systemというソリューションがあると考えている」と語った。

 まず前者のCDMA2000 1x EV-DOは最大2.4Mbpsの通信が可能で、今秋、KDDIが商用サービスを開始する予定だ。京セラはKDDIの親会社として、開発段階から深く関わっている。用途はもちろん、データ通信がメインになるが、「コンシューマ機器だけではなく、内蔵型、カード型に大きな期待がかかる。ユビキタス化を睨み、通信モジュールとしての成長も期待している」と語り、さらに「ユビキタスが実現される世界では、携帯電話のように人目に触れて利用されるモノのほかに、人の目に触れない形で、まったく意識しないなか利用される用途が増える。ネットワークが空気のような存在になる。これを実現するのが通信モジュールだ」とたたみかけた。

 今日の講演の中でも一番注目に値する情報は、最後になって明らかにされた。高いスループットとエリアカバーを実現するWireless Internet Systemというソリューションだ。これは、TDMA/TDDをベースにi-BURSTと呼ばれる技術を使用した通信方式で、下り最大1Mbps、上り最大350kbpsのスループットを誇る。実測値でも850kbpsほど出るという。また、時速40~50kmほどなら移動中の通信も可能だ。電波の有効範囲は携帯電話のようなセルラー技術と、無線LANのちょうど中間くらいにあたるという。

 西口氏は「なぜ850kbpsにこだわるかというと、ビデオストリーミングという用途を想定しているからだ。それなりの画質を確保しようと思ったら600kbpsは必要だろうと思う。1つの基地局に24人ほどの収容であれば問題はない。メーカーが言うべきことではないが、キャリアさんが定額でいけるような価格で基地局を卸したいと考えている。常時接続が実現できればと願っている」と語った。

 オーストラリアですでに実証実験を重ね、現地事業者が来春にも商用サービスを開始するという。また、京セラはこの技術を、IEEE 802.20において標準化提案をしていく予定だ。また、今後、米国、中国などで実証実験を行なうという。

「もうひとつの」ソリューション、Wireless Internet System ベースになるのは2Gの技術だ
PRビデオでは、およそ1Mbpsのスピードが出ている 端末側の視点とネットワーク側の視点、双方を扱う強みを活かす

(2003/7/17)

[Reported by 伊藤大地]

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