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【ワイヤレスジャパン2003 レポート】

パネルディスカッション「ロボットとホームネットワークの融合」

■URL
http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/program.html#f

 ワイヤレス関連イベント「ワイヤレスジャパン2003」が、7月16〜18日に東京ビックサイトで開催された。最終日となる18日には「ロボットとホームネットワークの融合」と題したパネルディスカッションが行なわれた。

 パネルディスカッションには家庭向けロボットを開発しているテムザックの企画室長 古川真氏、三菱重工業の神戸造船所 主席 大西献、PFUの第1事業部事業部長代理 池島裕之氏がパネラーと参加した。司会はNTTドコモ MM事業本部の入鹿山剛堂氏。ディスカッションの冒頭では、パネラーの各氏が自社のロボットを紹介した。

テムザックの番竜。全高65cm(最大)で全長90cm、重さは35kg。開発はテムザックと三洋が共同で行ない、販売はテムザック三洋

 テムザックは現在「番竜」というロボットを販売している。番竜は大型犬くらいの大きさの4足歩行型のロボット。NTTドコモのPHS「Lookwalk」を搭載し、テレビ電話機能を使って遠隔操作できる。主に留守番を目的とするロボットで、熱や焦げ臭さをセンサーで感知し、異常を発見すると電話などで通報するといった機能がある。テムザックのロボットについて古川氏は「遠隔操作で遠くに意思と動作を伝え、自分の分身となってくれるもの」と説明した。ちなみに番竜はすでに限定数ながら先行販売が開始されていて、価格は1年間のメンテナンス費用など込みで198万円となっている。

 三菱重工業は家庭向けに「wakamaru」というロボットを、来年の商品化に向けて開発中だ。wakamaruは半人型ロボットで、遠隔操作もできるが、基本的に自律動作するように設計されている。人間との会話も可能で、たとえばユーザーが「昨日のイチローはどうだった?」と聞けばwakamaruがネットワークから情報を集め、音声で情報提供する、といった使い方が想定されている。

 大西氏はwakamaruをホームネットワーク機器の1つと位置付け「ロボットは機器の側からユーザーに働きかけられる、双方向かつ親和性の高いマンマシンインターフェイスを持つ」と語った。wakamaruには移動能力や会話能力があるため「パソコンではダメな人に、新しいインターフェイスを提供できる」という。大西氏は「人型をしたエージェントが家の中をうろついている、というのが何かの切り口になると期待している」と、従来のネットワーク端末にはないwakamaruの特徴をアピールした。

 PFUは「MARON-1」というロボットを開発している。MARON-1は現在、企業に向けてテスト販売中で、実際にどのようなアプリケーションを搭載して商品化するかを模索している段階だという。MARON-1は番竜と同じくPHSなどを使ってネットワークに接続し、遠隔操作による留守番などを主目的とする。足や腕は持っておらず、番竜やwakamaruに比べるとシンプルな構成だが、テスト販売の価格が30万円程度と他の2つのロボットより比較的安価なのが特徴となっている。

三菱重工業のwakamaru。全高100cmで重さは30kg。車輪で移動する。なお開発中なため、スペックは目標仕様 PFUのMARON-1。全高32cm、重量は5kgと他のロボットに比べて小さめ


●サービスプラットフォーム共通化が普及の鍵

 三菱重工業のwakamaruが提供するサービスについて大西氏は「wakamaru自身が全部を考えるのではなく、ネットワークを経由して、いろいろな企業と提携してサービスを提供する」と説明する。wakamaruが提供するサービスは「セキュリティ・健康、教育・娯楽、取り次ぎ・手配」などを想定していて、それらのサービスをwakamaruに実行させる場合「ユーザーから見るとwakamaruが全部自分で考えてやっているように見えるが、実際にはサービスを提供する企業が、ネットワーク経由で人間のオペレータを使う形式も考えられる」と語った。

 ここで大西氏は「ネットを介してサービスを提供する上で、wakamaruだけでなく、番竜やMARON-1でも同じサービスが利用できれば、ロボットを買い替えてもサービス履歴が残ったり、サービス提供側がサービスを開発しやすくなる」と多数のロボットが共通プラットフォームを持つことの重要性を説明した。さらに「共通するプラットフォームは消費者の囲い込みという点からは反するが、まずはロボットビジネスを広めるために、共通のプラットフォームなどの大きな環境を整えるのが必要だ」という考えも語った。


●家庭用ロボットの安全性確保が課題

 ロボットが家庭に導入される上で、パネラー各氏は安全性の確保が重要な課題になると語る。PFUの池島氏は「現在は家庭向けロボットの安全性の社会通念がない」と問題点を指摘した。家庭向けロボットは個人情報を扱う可能性があるのでデータの保全が必要になるほか、動作プログラムの改ざんチェックや、危険な動作をしないかといった安全基準、著作権や紛争解決の手段など、様々な面での安全確保が必要だと説明し、これらの安全性について「ロボット工業会などに働きかけて、これをクリアしないと商品化できない、といった基準を作って欲しい」と語った。

 すでに一般向けの販売を開始しているテムザックの番竜は、使用者に2時間の講習を受けさせたり、車検のような定期点検体制も整えるなど、様々な安全性対策を行なっている。その上でテムザックの古川氏は、こうした安全対策についてロボットを販売する1社の判断で行なうのではなく「将来的に様々なロボットが登場するためには、車に似ているが、特定の機関が安全性を保証することが大切」と語った。さらに「福岡などの特区構想ではロボットが公道を走れるようにして、安全規定を実験から出していこうという動きがある。こうした法制化も国が行なっているが、メーカーからの働きかけも重要になるだろう」と官業が共にロボットの安全性確保に努力する必要があるという考えを示した。


囗テムザック「番竜」製品情報
http://www.banryu.jp/
囗三菱重工業「wakamaru」製品情報
http://www.sdia.or.jp/mhikobe/products/etc/robot.html
囗PFU「MARON-1」製品情報
http://www.pfu.fujitsu.com/maron/

(2003/7/22)

[Reported by 白根雅彦]

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