【スパム対策】
加ActiveState、迷惑メール業者が用いる手法を無料公開
■URL
http://www.activestate.com/Corporate/Communications/Releases/Press1058851602.html (英文)
http://www.activestate.com/Field_Guide_to_Spam/ (英文)
カナダのActiveStateは22日、迷惑メール業者たちが迷惑メールを遮断されないために使用している手法を編纂した「ActiveState Field Guide to Spam」を公開した。
このガイドはJohn Graham-Cumming氏の提案によりActiveState Anti-Spam Task Forceのメンバーによって編纂されたもので、ActiveStateのウェブサイトで無料で公開されている。今後新しい手法が発見され次第、このサイトに追加されることになる。
迷惑メール業者の手法の中には、例えばHTMLメールの中に背景色と同色でニュースサイトから選んだ言葉を埋め込むことで、迷惑メールをニュースサイトのメールに偽装するテクニックなどが紹介されている。サイトでは個々の手法の説明と、利用割合のランキング、難しさ、実例などがまとめられている。
Graham-Cumming氏は迷惑メール業者の手口について、「私が迷惑メール業者の手法を追い始めて以来、迷惑メール業者たちが驚くほどの速さで適応するのを見てきた。彼らは新しくより強力なフィルターが登場すると、すぐに新しい戦略を持って現れてくる」と述べ、迷惑メール業者の巧妙さを指摘した。
ActiveStateは企業向けの迷惑メール遮断フィルター「PureMessage」を販売しており、新たな手法が発見された場合、その手法を使用したメールは遮断されるようPureMessageもアップデートされる。この情報は今回公開したガイドにも反映され、さまざまなフィルタリング技術開発者にフィードバックされることになる。
(2003/7/23)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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