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AOLのインスタントメッセージサービス「AOL Instant Messenger」(AIM)と互換性を持つサービスを行なってきたProdigyとMicrosoftは、AOLが自社施設内でそうした互換ソフトを受け入れない設定をしたために使用できなくなった。
Prodigy Communicationsは23日、この措置に強く抗議する声明を発表した。Prodigyは今年5月5日にAOLのAIM、ICQなどと互換性を持つ「Prodigy Instant Messaging」(PIM)を発表した。同社によると、この互換性は、AOLがWebサイト上で公開した「TOCプロトコル」に基づいて実現されたという。
同社の声明文によると、「1999年6月23日、AOLはサードパーティーによるAOLのサーバーへのアクセスを拒否し始め、その結果PIMユーザーはAIMユーザーと通信することが出来なくなった。この行動はAOLがTOCプロトコルを公開したそのオープンな精神に反するものである。先月一杯、ProdigyはProdigyユーザーがAIMユーザーと通信し続けることができるような合意をAOLとの間で取り付けるために様々な努力を払ってきた。昨日AOLは、AOLの専有しているAIMソフトウェア以外のいかなる仕組みでアクセスしてくるユーザーをも妨害する、という決定がAOLの重役レベルでなされたとの通知をProdigyは受け取った」と、今回のサービス停止の経緯について述べている。
Prodigyはこの措置に強く抗議しており、「AOLはAIMとICQの所有者としての力を用い、今日インターネットの最もポピュラーな利用方法であるインスタントメッセージングを効果的に私有化することを選んだ」と糾弾している。またProdigyはインスタントメッセージングのオープンスタンダードを作るというMicrosoftの提案を受け入れ、その陣営に組みすることを同時に明らかにした。
またMicrosoftは21日にAIMと互換性を持つインスタントメッセージングサービス「MSN Messenger Service」を始めたが、同サイト上では「AOLは、MSN Messenger ServiceのユーザーがAIMユーザーと通信する機能に影響を与える変更をAOL Instant Messenger Serviceに加えた」というメッセージが掲載されている。このメッセージでは、AOLの「変更」に関わらずAOLメンバーと通信できるように変更が加えられた最新版をダウンロードするように勧めている。この「変更」がProdigyの主張する「AOLの措置」なのかどうかは今のところ定かではない。なお、日本語版についても、近く対応する予定。
Prodigyが主張するように、AOLではインスタントメッセージングを普及されるべく、TOCプロトコルを公開し、WindowsやMacintosh以外のプラットフォームへの浸透を目指していたが、現在、これらのプロトコルが公開されていたページへのリンクは途切れ、Tcl/Tkで書かれたUNIX版のInstant Messenger「TiK」、Emacs Instant Messengerの「TNT」を紹介するAOL内のページは白紙になってしまっている。これがAOLのポリシーの変更によるものか、偶発的な事故なのかどうかは分からない。
('99/7/26)
[Reported by taiga@scientist.com / masaka@impress.co.jp]