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【業界動向】

アクセスとメッツ、次世代型ネット機器向けソフト開発などで提携

■URL
http://www.metscorp.co.jp/
http://www.access.co.jp/

永田氏(左)と荒川氏(右)
 グラフィックや宛名印字などのソフトウェア開発・販売を手掛けるメッツと、情報家電向けのインターネットソフトウェアを開発するアクセスは23日、次世代インターネット接続機器・端末向けのアプリケーションソフトウェアの開発・販売で業務提携したと発表した。

 アクセスのブラウザー「NetFront」、「CompactNetFront」に対応させたインターネット情報家電や携帯端末・機器で動作するPIMや画像処理など非PCアプリケーションソフトの開発・販売、サービスの企画開発を共同で進めていくという。

 開発したソフトウエアの基本的な部分は、アクセスの顧客製品のICに組み込み、より高度な使い方をする場合にはメッツが本年後半にも計画しているASPサービスを通じてダウンロードし利用することを検討している。ASPを利用する場合には、データ量に応じて課金し、その決済は日本信販とアクセスが共同開発し6月にもサービスを開始する決済システムを使う予定。

 「携帯電話はもちろん、家庭用ゲーム機やデジタルTV、カーナビを皮切りに将来的にはすべての家電製品がネットワーク対応になる」(荒川亨アクセス代表取締役)とみており、例えばネットワーク対応デジカメで、撮影したものに対し簡単に線を引くなどの作業をする場合はICに組み込まれたソフトウェアを使って行ない、フィルターをかけるなど高度な加工を行なう場合にはその機能をASPを通じてダウンロードして行なう、といった展開を考えているという。

 開発は4月から開始するが、実際に共同開発した製品などが登場するのは2001年頃だという。

 今回の話は、「昨年11月29日のマザーズのパーティー(アクセスは本年上場に向け準備中)で初めて会って名刺交換したところからはじまった」(永田典久メッツ代表取締役社長)という。合弁会社を設立して共同開発等を行なうことも考えたが、両社とも商法上の制約があったため業務提携というかたちをとった。将来的には、合弁で進める可能性もあるという。また、アクセスは同様の分野でジャストシステムとも提携しており「ジャストシステムにはまったく話してはいない独自の意見」(荒川氏)と前置きした上で、3社共同で進めていく可能性もまったくないわけではないとしている。

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(2000/3/23)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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