■URL
http://www.DoubleClick.com/company_info/press_kit/pr.00.04.14.htm
オンライン広告配信大手の米DoubleClickは、同社の広告配信方針について啓蒙するキャンペーン「Internet Privacy Education Campaign」を拡大すると発表した。このキャンペーンでは、当初、5,000万本の広告を配信する予定だったが、1億本に倍増する。
同社は、ユーザー識別に「cookie」を使用し、ユーザーの嗜好に合わせた広告を配信している。しかし、2月にプライバシー擁護団体の「Electronic Privacy Information Center(EPIC)」が、DoubleClickが個人情報を不正に利用しプライバシーを侵害しているとして、米連邦取引委員会に調査を要請していた。それを受け、2月14日には、消費者がインターネット上でいかにプライバシーを保護するかについて啓蒙するキャンペーンを開始し、プライバシー啓蒙サイト「www.privacychoices.org」を設置したほか、同サイトへのリンクを設けたバナー広告を無料で配信している。
同社では、プライバシー啓蒙キャンペーンに加え、プライバシー問題を統括する役職「Chief Privacy Officer (CPO)」とプライバシー諮問委員会を設置。同社は併せて、CPOにJules Polonetsky前ニューヨーク市消費者問題委員が、諮問委員会の会長にBob Abrams前ニューヨーク州検事総長が就任したことを明らかにした。
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(2000/4/17)
[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]