【業界動向】

米AOLとTimeWarnerの合併が完了 ~米FCCの承認により

■URL
http://www.fcc.gov/aol_tw.html (FCCのリリース)
http://timewarner.com/mergerrelease.html (2社のリリース)
http://www.aoltimewarner.com/ (合併サイト1)
http://aoltimewarnerfoundation.org/ (合併サイト2)

AOL Time Warnerの新ロゴ
 米連邦通信委員会(以下FCC)は、米America Online(以下AOL)と米Time Warnerの合併を、条件付で承認した。これに伴い、両社は「AOL Time Warner」として、正式に合併が完了したことを発表した。

 FCCの承認では、先のFTCの承認で提示されたCATVインターネットに関するものに加えて、新たにインスタントメッセージ(以下IM)に関する条件を大幅に追加している。特にブロードバンドに対応して多機能化するIM「AIHS」(Adbanced IM-based High-Speed Serveiceの略)に対し、制限を強化した。
 具体的には、以下の条件を満たすまで、AIHSへ動画送受信やビデオ会議などの新機能を付加してはならないとしている。

・AOL Time WarnerのNPD(Names And Presence Directoryの略。IMのユーザー情報ディレクトリー)が、他の企業のIMからも利用出来ることを実証する。
・動画送受信に対応したAIHSサービスを提供する前に、計3社の競合企業に対してNPDを開放する。
・状況の変化などで動画送受信に対応したAIHSサービスが世間からの関心を得られないという場合、少なくとも4ヵ月間、最も優位なNPDサービスではないことを示す必要がある。

 AOL Time Warnerは、これに伴い合併サイト「AOL Time Warner.com」を開設。新会長のSteve Case、新CEOのJerry Levinの両名の談話やプロフィール、またCNNやTurner Entarteinmentなど、多数のグループ企業の詳細を掲載している。

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(2001/1/12)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp / hiro@nakajima-gumi.net / 齋藤 正穂]


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