テレビ東京がブロードバンド向けのコンテンツ供給事業に参入
NTT東日本など6社と共同で新会社設立

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0102/010205.html
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010205-1.html
http://www.coj.co.jp/p_release.htm

テレビ東京の一木豊代表取締役社長

　テレビ東京が、ブロードバンド向けコンテンツの供給事業へ参入する。5日、NTT東日本、日本経済新聞社、シャープ、NECインターチャネル、コンテンツジャパン、QUICKと共同で新会社「テレビ東京ブロードバンド（TX-BB）」を3月1日付けで設立することで合意したと発表した。テレビ東京の情報経済番組やアニメなどの映像コンテンツを同社のウェブサイト上でも配信するとともに、ISPやポータルサイト向けに提供。ユーザーが、オンデマンドで視聴できるようにする。

　ブロードバンドコンテンツの「配信と供給を結び付ける」（テレビ東京の一木豊代表取締役社長）ことで、同コンテンツの流通市場を確立することが狙い。テレビ番組をブロードバンド配信するための試みとしては、日本テレビなどによる「B-BAT」構想がすでに進められているほか、ソニーらによるAII企画など、CATVインターネット向けのブロードバンド供給事業もいくつか先行している。これに対してTX-BBは、配信のプラットフォームと権利処理などのコンテンツ管理の枠組みの両方を扱うという点で、既存の他の事業者とは異なっているとしている。

　NTT東日本が配信プラットフォームを構築する一方、TX-BBがコンテンツの利益配分のスキームを整備。他のコンテンツホルダーやプロダクションにも参加を呼びかける。サービス開始は6月ごろの予定で、まずは同局の情報経済番組やアニメ番組から配信していく考えだ。当初は、64kbpsやADSLなどの回線でも利用できるコンテンツも用意するが、最終的には光アクセス網での利用を見据えているという。また、シャープと共同で携帯端末向けのサービスを春先をめどに開始するほか、NTTドコモなどのキャリアと提携し、携帯電話向けのオフィシャルコンテンツとして配信することも検討中だとしている。

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(2001/2/5)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]