【新サービス】

イーバンク、メールで送金できる「ペイパル」サービスを8月開始

■URL
http://www.ebank.co.jp/n-010215.html (リリース)
http://www.paypal.com/ (PayPal)

 小額決済に特化したネット専業銀行「イーバンク銀行」の設立を目指す日本電子決済企画株式会社は、電子メールで送金できる「ペイパル」サービスを米国で提供しているPayPal社と独占的業務提携に関する基本合意を締結し、8月よりサービスを開始する。

 「ペイパル」はメールアカウントさえ持っていれば簡単に送金できるオンライン決済サービスで、基本的には、個人を相手にクレジットカードで金銭を支払うシステムといえる。利用者は、まず口座開設の登録手続きをする。登録完了後、ペイパルサイトでお金を支払いたい相手のメールアドレスと支払いたい金額を記入するだけで、相手の銀行の口座にお金が振り込まれるという簡単でしかも素早くお金のやりとりができるしくみだ。受け取り人には送金があった旨が電子メールで伝えられる。もし、相手がペイパルの口座を持っていない場合でも、電子メールが届いた後に登録することでお金を受け取れるようになっている。すでに「ペイパル」は米国内のオークションで人気の支払方法の1つとなっており、オークションサイト「eBAY」の決済手段としては50%以上のシェアを獲得しているという。これまで日本では送金の際、銀行口座情報が必要だったが、「ペイパル」の導入により、メールアドレスのみで送金ができるため「手軽かつ安全な決済方法」1つとして注目を浴びそうだ。

 日本電子決済企画株式会社では、ペイパルをイーバンクのサービスの1つとして加えることで「サービス内容を強化できる」としている。また、メールアカウントを利用することで、PCや携帯電話だけでなく、将来的にはデジタルTVや情報家電から手軽に送金することも可能だとしている。なお、イーバンクは今春の銀行免許取得を目指しており、免許取得後、PCや携帯電話による小額ネット決済サービスおよび次世代携帯電話を活用した小売店舗などでのリアルタイム決済サービスを提供する予定。

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(2001/2/16)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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